ふぁんたろうの徒然草

チェルシー中心に色々語るマン

チェルシーの現有戦力一覧だああ

 こんにちは。最近サボっていたので頑張ります。

さて、プレミアリーグ開幕と移籍市場閉幕に合わせ各チームのスカッドがだいたい固まりました。ちなみに各チームの補強はこちらから。

 

fantarou-bluuues.hateblo.jp

 というわけで全チームの補強診断はしたのですが現有戦力を踏まえた話はしてません。(というかできるか!)

 

てなわけで今日は我らがチェルシーの現有戦力を振り返ります。

 

 

フロント

オーナー

ロマン・アブラモヴィッチ

なんだか最近はオーナーというよりサッカー好きのおじさんになってきた感のある我らが油様。ところが今季はイングランドとロシアのスパイ襲撃事件をめぐる関係悪化を受けビザが下りず入国できないという前代未聞の事態に。イスラエル方面への働きかけによりなんとかなったとかなってないとか。

ここ最近は市場の主役を他チームに奪われていたが今季は健闘し補強費はプレミア全チーム中2位。離婚騒動も抱え慰謝料の支払いで金がないという話もあったがそこはさすがにさすがである。

 

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(skyより)特等席でチームを見つめるおじさん。いやオーナー。

 

 

強化責任者

マリナ・グラノフスカイア

取締役にして強化部門責任者。マイケル・エメナロ氏がモナコに去って以降は権限を完全に掌握した模様。昨冬からは恒例である選手獲得時の写真には彼女の姿が何度も確認される。

昨冬、今夏と実質的に移籍を主導し、エメルソン、ジルー、ジョルジーニョ、ケパらを連れてきた。実績だけ見れば及第点以上なのだが、いかんせん決定まで遅いのでサポーターはやきもき。それになんだが獲得選手に共通点があるようなないような。面食いBBAなどと言ってはいけない

 

ãmarina granovskaiaãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

(Daily Starより)語学堪能な才女(43)でもある

 

 

 

スタッフ

監督

マウリシオ・サッリ

昨季ナポリで魅惑のサッカーを展開し今季からチェルシーの指揮を執る。早い段階から新監督としての名前は上がっていたが決定までは長く「48時間とは」「ロンドン観光止めろ」「いいからタバコ買って来い」といろいろ言われたがなんとか決定。

戦術はボールを保持しパスで崩す従来のチェルシーの真逆と言っていいサッカー。まだ未完成ながら開幕節ではいい形から得点につなげている。前監督が苦手だった選手との対話も順調で、エデン・アザールも残留に近づけ、ダビド・ルイス、ウィリアンといったコンテと確執を抱えていた選手たちともうまくやっている。ヘビースモーカーで銀行員上がりというキャラが渋滞している監督でもある。

 

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The Timesより)チームは彼の為に喫煙室を置いたとか

 

 

アシスタントコーチ

ジャンフランコ・ゾラ

今季から入閣したチェルシーのレジェンド。サポーターはもちろんのことアブラモヴィッチオーナーからの評価も非常に高い。というか油さんは結構レジェンドたちと仲いいのよね。

最早恒例行事となってしまったフロントと監督(現場)の対立、そして短期での解任ではあるが、前者はともかく後者は最近何とかしよう、という空気が見えているのはいいことである。ゾラ氏には現場とフロントの仲介役という難役もこなしてもらわなければならない。

 

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BBCより)「FKはPKより簡単」との名言(なお事実は違う模様)を残しているがそこにフロントとの折衝も加えてほしい。

 

 

GK

1 ケパ・アリサバラガ 23歳 スペイン代表

103億というGK史上最高額でやってきた若き才能。セービングに加えサッリサッカーには必須な足元の技術でも貢献が求められる。7年契約という長期契約もその期待の表れ。ちなみにマリナ女史曰く「継続的に追跡していた」らしい。嘘くさい。前所属であるアスレティック・ビルバオの試合なんてまるで追えていないのでどんな選手か全くわからないし開幕節を見ても何とも言えない(GKが活躍するシーンがなかったね・・・)が期待は大。懸念は180後半の身長。プレミア特有のハイボールに適応できるかは未知数。

今後10年は安泰、のような気もするがクルトワ大先生が来た時も同じことを言っていたような気がするので油断はできない。

 

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(Metroより)開幕節ではクリーンシート達成。同胞の彼女を寝取るタイプにも見えない。

 

 

13 ウィリー・カバジェロ 36歳 アルゼンチン代表

カバジェロおじさんことスキンヘッド(ハゲではない)が特徴の2ndGK。W杯では正GKで大会入りしたがGSクロアチア戦で痛恨のキックミスを含む3失点でその後はベンチを温めた。昨季はカップ戦を主戦場に得意のPKストップなどでFA杯優勝にも貢献。一昨季ではあるがマンC時代に1年ペップサッカーを学んだためつなぎへの意識は高い。意識は。まあでも意識からよ。そう、意識がないと。

 

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(The Indian Express より )やらかして文字通り頭を抱えるカバジェロさん

 

 

31 ロバート・グリーン 38歳 元イングランド代表

二人目のおじさん枠ことグリーンおじさん。前所属のハダースフィールドでも出ていた覚えがないんだが・・・。とはいえイングランド代表のキャリアもあり経験は豊富。フィテッセに放出されたエドゥアルドおじさんがチームに素晴らしい貢献をしていたようにグリーンにも若いアリサバラガやユース選手の良き手本となってほしい。もちろん試合でも見たいよ!!

 

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BBCより)なんだこのダンディーな雰囲気は。

 

 

DF

2 アントニオ・リュディガー 25歳 ドイツ代表

Twitter投稿の際には必ず#Hustleを付けることでおなじみの身体能力マン。強さと速さを兼ね備えるモダンなCBではあるがパス能力はやや低め。サッリの下で改善が期待される。

特筆すべきはそのスピード。なんとあのサラーよりも早く、リバプール戦前にはローマ時代の同僚相手に宣戦布告。「ひとつ言っておくと俺は決して遅くはないよ」との言葉通り完封した姿はまさに生けるHustle

余談ではあるがセットプレーからの戻りも尋常じゃなく早い。プレーが切れれば猛ダッシュで持ち場に帰る姿はベンチに全力疾走で帰る高校球児。#Hustle

 

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試合後に投稿された仲良し写真。

 

 

24 ガリー・ケイヒル 32歳 イングランド代表

ジョン・テリーから引き継いだ主将はかなり厳しい立ち位置に。というか昨季から色々厳しかったのだが2CBに戻したことでシンプルに椅子が少なくなり競争は激化。とはいえサッリサッカーに必要なパスセンスはおろかまともにディフェンスも出来ないのだから今後の展望は暗い。昨季大敗したボーンマス戦後には「狙っていた」と言われてしまった残念な主将である。

気合のシュートブロックと(昨季まさかの0点に終わったが)得点力でアピールしたいところ。ちなみに昨季最大の貢献は大敗の後オフを提案したことである。

 

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(Bets&Statsより)流血も恐れない気迫は評価したい。

 

 

27 アンドレアス・クリステンセン 22歳 デンマーク代表

ダビド・ルイスの負傷を受け昨季出場機会が増加した期待の若手。ところがCLバルサ戦あたりから1試合1回やらかし癖がついてしまう。(ケーヒルの悪影響ともっぱらの噂)。とはいえ22歳という年齢を考慮に入れれば逸材であることには変わりないためじっくりと育てていきたいところ。目を見張るようなフィードこそないが的確にショートパスを散らせる点もよき。

代表ではレギュラーと控えの間くらい。チェルシーでも似たようなところではあるが控えにしておくには惜しい能力であり、ELやFA杯で主力として使うのであればターンオーバーしてくるライバルに対してアドバンテージになるのは間違いない。

 

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(Daily Starより)名前が長いのでACと略されることも多々。

 

 

30 ダビド・ルイス 31歳 元ブラジル代表

膝の負傷(許さんぞアグエロ)とコンテとの不仲説により昨季は出番が大幅に減ってしまった。今季はファーストチョイスとして完全復活。というかもともと攻守に能力はとんでもなく高いんだけどたまに集中がブッチしたり上がったまま帰ってこないというのが玉に瑕。故にボランチで使うととんでもないクオリティを発揮するのだがなぜか本人は乗り気でない模様。

昨季はピッチ内では出番がなかったがピッチ外では新加入選手と即仲良くなる圧倒的コミュ力を発揮。すぐに新戦力をチームに馴染ませる大きな貢献を見せた。今季はアンパドゥとのモジャモジャコンビも見たいなあ。

 

ãdavid luiz hairstyle 2018ãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

(Pundit Arenaより)給食のおばちゃんではない。

 

 

44 イーサン・アンパドゥ 17歳 ウェールズ代表

二人目のモジャモジャにしてチェルシーの未来を背負う超逸材。MFとCBをこなせるが一応昨季の出場を見てDF換算。上背がさほどないため2CBの今季はMFとしての出場になると予想。まだ17歳だが完成度が非常に高く、いい意味で年不相応な落ち着きも立派。すでにA代表にも選ばれておりその才能が世界にバレる日も近い。

そのヘアスタイルからダビド・ルイスと見間違えるファンも続出。ただルイス、バカヨコとともにファンの少年の家にサプライズ訪問するなどルイスの良いところも積極的に取り入れているのは好ましい傾向。

 

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(Guardianより)なんだこの髪の毛は

 

 

3 マルコス・アロンソ 27歳 元スペイン代表

さわやかな笑顔とそれに見合わないパワフルなプレーでサポーターを魅了する大型レフティー。移籍以降は左WBとして覚醒。毎試合フル出場を続けチェルシーブラック企業ぶりを全世界に見せつける形となった。今季もお願いします、部長。

188㎝の長身による空中戦に加え直接FKを叩き込める高精度の左足で得点を量産。やや守備の甘さはあったがコンテの下成長し今では安定感抜群。今季はSBにポジションを移しダイナミックな攻撃参加が見られないかと思いきや開幕節からPK奪取にオーバーヘッドと完全な杞憂に終わった。むしろ強化されてる?

 

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(Daily Expressより)天使のような笑顔と悪魔の左足を併せ持つ。

 

 

33 エメルソン・パルミエリ 24歳 イタリア代表

昨冬に加入した若きイケメン。日本では「ぱるる」の愛称でお馴染み(?)。ちなみにブラジル生まれでありテクニックを生かした積極的な攻撃参加が売り・・・らしいが意外とチェルシーではバランスを取って自重している感が否めない。

フィジカルが重要なプレミアではアロンソの後塵を拝しているが、出場した試合ではそこそこのパフォーマンス。だがそこそこではレギュラー奪取はできないぞ。慣れ親しんだSBで開花すれば間違いなく戦力UP。右足も割といけるのは貴重。

 

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(Daily Expressより)左のジルーと同時期に加入。ジルーへのアシストも記録。

 

 

28 セサル・アスピリクエタ 28歳 スペイン代表

チェルシーの心臓にして中核にして良心にして象徴にして・・・肩書が多すぎて紹介しきれない我らがクエタ神。コンテ政権では右CBとして躍動したが今季は本職の右SBで先発。というか最早彼の本職は何なのか。

28歳と円熟の年齢になりイケメン度も増す一方。真の主将との声も根強い(ケーヒルさん・・・)。昨季はCBなのになぜかアシスト数が増加。毎年進化を続ける姿と堅実なプレーはサポーターの心を奪ってやまない。数は多くないがゴールを奪った後のエンブレムへのキスは最早全チェルシーサポーターへのキスと言っても良い(良くない)。

 

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(Metroより)エンブレムを指差す神。

 

 

21 ダヴィデ・ザッパコスタ 26歳 イタリア代表

26歳にしては生え際が怪しい右SB。今季も控えが濃厚だがヌルヌル抜くドリブルと乗っているときの攻撃力は結構破壊力があるのでコンスタントに出られれば意外と面白いオプションになりそう。ただ守備力に難があるのは割と深刻な問題なので改善求ム。

ちなみに生え際が怪しく攻撃力がある右SBと言えばやはり前任のブラナさんことイヴァノビッチを思い出さざるを得ない。それにしてもなんでうちのDFはこんなに攻撃が得意なのだろうか。伝統とは恐ろしい。

 

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(EURO SPORTより)デビュー戦ではクロスと見せかけゴールに叩き込んだ。ミスではない。

 

 

MF

4  セスク・ファブレガス 31歳 元スペイン代表

majicことスペインのマジシャンにしてマエストロ。昨季は衰えが指摘されたが今季は得意のポゼッションサッカーにシフトし重要な役割を担う・・・はず。とはいえ貴重なオプションであることは間違いない。年々強度が下がっているのは仕方ないがやはり強豪相手に使うのは不安。

アンカーを置く布陣なので、もしかすると非凡なパスセンスでイングランドピルロになれるかも。でもやっぱりジエゴンという相方がいなくなったのはこの手の選手には痛いよなあ。

 

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(Daily Starより)プレミアでのアシスト数は100を超える。

 

 

5 ジョルジーニョ 26歳 イタリア代表

既にチェルシーの核となった感のあるサッリサッカーの体現者。かなり濃厚だったシティ移籍が実現していたら相当ヤバかったのはもう確認済み。フェルナンジーニョの代役には十分だった。名前的にも。的確な配球のみならず、ピッチでは身振り手振りで味方を操る。

当然ストアではジョルジーニョのユニフォームが販売されているわけだが、それを見てお母さんは思わず涙。なんでも母子家庭で育ったそう。あとはタイトル取ってお母さんにプレゼントしようぜ!

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(Metroより)最愛のお母様と。

 

 

6 ダニー・ドリンクウォーター 28歳 元イングランド代表

今季一番ヤバめなMFこと飲料水さん。完全にパニックバイの被害者に。ざっくりスルーパスと思い出したように放つ強烈ミドル、加えて最後まで相手を見てボールを離せるパスは割とアンカー向き。守備も体を張れるので個人的にはアンカーの控え第一候補。

ちょっとケガが多いのが気がかりで開幕節もベンチ入りはならず。どこかへレンタルされるのだろうか。まだチェルシーに来てからいいとこをほとんど見せられてないので一花咲かせてほしいなあ。

 

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(Daily Expressより)使っておくれよサッリさん。

 

 

7 エンゴロ・カンテ 27歳 フランス代表

神様仏様カンテ様こと我らがカンテ神。今まではチェルシーの守り神として縦横無尽に獅子奮迅、八面六臂の大活躍。今季はややポジションを前に移して開幕節では難度の高い逆足ボレーでチェルシーの今季初ゴールをゲット。いやはや進化ってか神化が止まんねえ。もう既に神だけどさ。

フランス代表の主軸としてW杯も制しプレミアどころか世界を代表するMFになりつつあるカンテ。その能力に加え謙虚な性格と何よりもかわいい。かわいいのだ。カンテちゃん。同僚の評価は、一番間近で見ているポグバ曰く「肺が15個ある」。

 

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エ~ンゴロカンテの独特のチャントも話題に 

 

 

8 ロス・バークリー 24歳 元イングランド代表

昨季はメディカルの途中で帰ったとかケガがあったとかで完全な不完全燃焼に終わった8番。どうやらケガは完治したらしく開幕戦では元気にスタメン出場。センスあるヒールパスでPK獲得にも絡む。

イングランド人の8番と言えばやはりチェルサポとしてはフランク・ランパードと重ねざるを得ない。エヴァ―トン時代に見せていたミドルシュートは今のところ整備中。今季の飛躍があれば代表への道もおのずと再び開ける。

 

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(The Independentより)得意のCMFで結果を出したい。ルカクはいないけど。

 

 

12 ルベン・ロフタス・チーク 22歳 イングランド代表

そんなバークリーの代わりに攻撃的MFとしてW杯メンバーに滑り込んだのがこちらLRC。昨季はレンタル先のクリスタルパレスで印象的なプレーを披露。ただ課題の守備での貢献と運動量はまだ理想には程遠い。

とはいえ攻撃センスはやはり非凡なものを見せる。また全く話題にならないが192㎝とかなりの大型選手。対して足が速いようにも見えないがストライドのでかさはかなりのアド。シュート、パス、ドリブルとなんでもできるので後は走るだけ。ただこれが難しいんだよなあ。

 

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(Goal.comより)W杯では自身のシュートがケインに当たりゴールイン。幸運なのか不運なのか。

 

 

17 マテオ・コバチッチ 24歳 クロアチア代表

レンタルでレアルからやってきたクロアチアの雄。レアルでは同郷の絶対的な要であるモドリッチの控えに甘んじたが前々所属のインテルでは10番を着けるなどその才覚は誰もが認めるところ。W杯ではモドリッチに加えラキティッチの壁もあり活躍度合いは微妙。

ちなみに多分買取オプションが付いてない移籍なのだがインスタでは買取どころか完全移籍したの?ってレベルのお別れの言葉を投稿。レアルでは練習拒否してまで移籍したがったとのこと。どうやら既に我々が1年後何をすべきかは固まっているようだ。

 

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「レアルではあまり練習してないから早く参加したい」と軽快なジョークも見せる。

 

 

10 エデン・アザール 27歳 ベルギー代表

チェルシーの、プレミアの、ベルギーのスターでありエデンの園に我々を導く絶対的エース。レアルからの関心はもう周知の事実だがどうやら残留の機運が高まってきた。開幕節はコンディション不良の途中出場ながらきっちり1アシスト。

家族は4兄弟で三男のキリアンはチェルシーU23に所属。次男のトルガンもドイツで躍動中。なんという兄弟。なんという血。なお息子のジャンニス君の名をなぜか日本語のタトゥーで刻んでいる。カタカナで。また日本に来てほしいものだ。頼む、横浜タイヤ。

 

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(Metroより)3人までは相手ではない。昨季から相手を弾き飛ばすシーンもちらほら。

 

 

11 ペドロ・ロドリゲス 31歳 元スペイン代表

昨季は不調に陥りいつもの理不尽ミドルも鳴りを潜めた両利きアタッカー。年齢による衰えもしばしば指摘されるがバルセロナ時代にパスサッカーにはどっぷりつかっておりサッリの下でも重要な役割を担いそう。開幕節では冷静なチップキックで1ゴール。

やはり特筆すべきはその両足の精度。また敵の意表を突くドリブルも魅力の一つ。ゴールを決めるとどこかを蹴っ飛ばさないと気が済まないのかいろんなところに出向いている。今季もたくさんスタンフォードブリッジを破壊してほしい。

 

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(The Telegraphより)見事な跳躍。

 

 

15 ビクター・モーゼス 27歳 ナイジェリア代表

コンテ政権ではまさかのWB起用で大ブレイク。SBではないけどウイングとしては物足りない、という問題を「え、なら中間に置けばよくね?」という理論で解決。もちろん彼の努力(特に守備面)も忘れてはならないが。しかし4-3-3がスタンダードになりそうな今季は課題が再燃。どこに活路を見出すのか。

なお縦に突破しか基本出来ず、右足でしか基本扱えないのだがなぜかPKがめちゃくちゃうまい。心地よいステップを踏み相手のタイミングを外す冷静なPKは明らかにキャラ設定から逸脱している。

 

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(Daily Expressより)PKはうまいがダイブはものすごく下手。おかげで本当のファールも取られないのはちょっと可哀想。

 

 

22 ウィリアン 30歳 ブラジル代表

調子のいい時と悪い時の差がとんでもなくでかいウィリニキ。しかもそれがチームの調子と完全に反比例するのが彼の特徴。苦しい時の孤軍奮闘は見ていて悲しくなるほど頑張ってくれるのだが、チームの好調時はロストマシーンと化してしまうのはなんなのか。

バルサからかなり大きな、そして例年通りモウリーニョからオファーが届いたが「チェルシー大好き!」と拒絶。泣かせる男である。ノッテいるときは本当に手が付けられないので常にキープしてほしい。なお加入からあまり顔の変化が見られないがもう三十路。

 

ãwillian conteãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

コンテとの確執なんてないよ。娘がいじっちゃっただけだもん。

 

 

32 ルーカス・ピアソン 24歳 ブラジル

どうやらサッリが大のお気に入りらしい。レンタル地獄を乗り越えとうとうチェルシーでの居場所を見つけたとの報道。ここ最近はクルトワ、モーゼス、クリステンセンとようやくレンタル制度も役に立ってきたので復帰後目覚ましい活躍を見せた彼らに続きたいところ。

レンタル中の所属はマラガ→フィテッセ→フランクフルト→レディング→フルアムと24歳にしてこの渡り鳥っぷり。過去には「若手がコロコロチーム変えるのは良くないよ」とまっとうな苦言も呈した。

 

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(The Telegraphより)このユニフォームで試合に出るのはいつぶりだろう。まさか初めて? 

 

 

FW

18 オリヴィエ・ジルー 31歳 フランス代表

W杯で優勝したら坊主というなんだかアイドルみたいな約束を守り坊主に髭モジャという風貌で帰還。W杯では得点がなく一部懐疑的な見方があったが、その献身的なプレーなくしてフランスの優勝はなかったことは間違いない。

まあ確かに得点能力に関しては微妙だが裏を返せばそれ以外は一級品。ポストや空中戦を超ハイレベルでこなしてくれるCFは貴重であり、時折見せるステップも高い技術を感じさせる。今季から導入のサッリサッカーへの適応は未知数だがそこはベンゲルを信じておこう。

 

ã大島åªå­ãå主ãã®ç»åæ¤ç´¢çµæなぜルックス抜群の方に限り坊主にしたがるのか。

 

 

19 タミー・エイブラハム 20歳 イングランド代表

昨季はスウォンジーで好プレーを見せとうとうトップチームに食い込んだ。190㎝の長身ながらしなやかなプレーもできる期待の若手。一昨季はチャンピオンシップのブリストルで得点を量産、昨季からプレミアに挑戦し、まずまずの結果を出した。

PSMでも随所に惜しいシーンを作るなど豪快かつ器用なところを見せ、無事にスカッド入り。さらっとフル代表にもデビュー済みと将来を嘱望されている。ジルー、モラタに次ぐ第3FWとしての立ち位置が濃厚、ただジルーの調整が遅れモラタがいまだスランプなので意外と出番は来るかも。

 

ãtammy abrahamãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

(Skyより)スワンズでは10番、代表でも9番の着用経験がありいい背番号をよく貰っている。

 

 

20 カラム・ハドソン=オドイ 17歳 イングランド

下部組織で驚異的な成績を残し、昨季にトップチームデビュー。今季からは主軸としての活躍も期待されるアカデミーの傑作。PSMでは得意のドリブルで数多くのチャンスを作り得点にも絡んだ。アーセナル戦ではプレミア屈指、というか世界屈指のスピードを誇るベジェリン相手にヨーイドンで勝ってしまうというとてつもないスピードを披露。

ウィリアン、ペドロも30を超えたが、今夏ウイング補強の話が消極的だったのは間違いなく彼のポテンシャルを見込んでのこと。最高の育成と最低のトップチーム定着度で有名なチェルシーアカデミーの評判を覆す存在になり得るかは要注目だ。

 

ãodoi chelseaãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

「オドイでダメなら下部組織を廃止した方が良い」と言われてるとかないとか。

 

 

29 アルバロ・モラタ 25歳 元スペイン代表

呪われし番号の9を捨て自身の双子が生まれた日である29に背番号に変更。 昨季はシーズン中盤から背中の痛みもあり不調に陥ったが心機一転、再起を図る。開幕節を見る限りまだ本来の出来からは程遠いが絶不調時に比べればよくなった方。ただ最近はかわいい子供たちのためにゴールが欲しく、やや空回りしている感が否めない。

昨季の彼のスランプがあまりにも深刻かつチームに大打撃をもたらしたので、今夏は放出の噂も。しかし本人は早い段階で来季への決意を示し、やる気十分なところを伺わせた。目指せ29ゴール。というかこれで活躍したらもう9番は封印しようとの声も。

 

ãmorata headerãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

(skyより)足はダメだがヘディングはめっちゃ決める。てかもう全部頭で行こう。

 

 

 

 

はい、というわけで今季のチェルシースカッド事情を私情を交えてまとめてみました。一応これが今季闘うメンバーです。

新戦力もかなり有望株が入ってきたので既存戦力との融合に期待したいところ。昨夏はあのアスピリクエタさえ補強しろって言ってたからなあ・・・。

 

今季はサッリサッカー1年目ということもあり長い目で見守っていきたいですね(早期解任フラグ)

 

このメンバーを今季も応援していきましょう。ライバルチームサポの皆さんもよろしくです。

あ、プレミアのチーム応援したいけどまだ決まってないという方はぜひチェルシー推しで!

 

それではまた。

 

~おしまい~

 

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プレミアリーグ各クラブの補強をまとめてみた 

こんにちは。いよいよイングランドプレミアリーグが開幕しましたね。出来ればこのブログは開幕前に仕上げたかったのですが・・・無念。

W杯があったので今年は移籍市場が活発になるのが遅れた感がありましたね。特に今季は選手獲得がリーグ開幕前(他リーグへの放出は可能)までとなり、短い期間での選手獲得となりました。

 

ただそこは金満リーグ。下位チームや昇格組も何十億、何百億と使うド派手な移籍市場は今年も健在でした。

 

というわけで今日は各チームの補強診断です。まだ放出マーケットは開いているので新加入選手のみに焦点を当てます。注目選手は独断と偏見です。画像はサッカーキングよりです。また基本的にレンタルバックはカウントしません。

 

 

 

 

1マンチェスター・シティ 30点

補強選手

MF リヤド・マフレズ 27歳(レスター)

 

金満王者は指揮官がかねてから熱望していたマフレズ以外はレンタルバックのみに。とはいえ昨季ぶっちぎったスカッドは健在で欠員もなし。

ただベテランの域に完全に入ったダビド・シルバフェルナンジーニョの後釜(控え)探しは今夏も進まず。マフレズ獲得によりウイングを担当していたベルナルド・シウバをインサイドハーフに回すプランも考えているはず。名前も同じだし。

注目はリヤド・マフレズ。レスター奇跡の優勝の立役者がついにビッグクラブ上陸。これまで何度もシティを粉砕してきたレフティーが今度は水色のユニフォームをまといそのクオリティを発揮する。エティハドは間違いなく得意。

 

f:id:fantarou_bluuues:20180813044041p:plainリヤド・マフレズ。シティにはめっぽう強く没収の意味も込めての獲得だろう。

 

2 マンチェスター・ユナイテッド 20点

補強選手

GK リー・グラント 35歳(ストーク

DF ディエゴ・ダロット 19歳(ポルト

MF フレッジ 25歳(シャフタール・ドネツク

 

モウリーニョ魔の3年目という危機感はフロントになさそう。ジェローム・ボアテング、ハリー・マグアイア、トビー・アルデルヴァイレルトら名だたる名手たちに振られ続け、頼れるCBはコンパニ枠ことエリック・バイリ―だけ。

SBも衰えが見られるアントニオ・バレンシアをはじめ、マルコス・ロホマッテオ・ダルミアンは元放出候補、ルーク・ショーぷよぷよお腹と不安は絶えない。攻撃陣も微妙で形がロメウルカク一辺倒になる可能性は高い。

注目はアンドレアス・ペレイラ。レンタル期間終了による帰還ながらPSMで存在感を見せ開幕スタメンをゲット。ポグバの負担を軽減できればチームを大きく助けられる。

 

ãã¢ã³ãã¬ã¢ã¹ã»ãã¬ã¤ã©ããµãã«ã¼ã­ã³ã°ãã®ç»åæ¤ç´¢çµæモウリーニョの期待する若き才能。フレッジとのブラジル人コンビにも期待

 

 

3 トッテナム 0点

補強選手

 

誰も来てないのに補強診断もくそもあるかボケ。

 

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契約延長は最大の補強

 

4 リバプール 90点

補強選手

GK アリソン・ベッカー 25歳 (ローマ)

MF ファビーニョ 24歳 (モナコ

MF ナビ・ケイタ 23歳(ライプツィヒ

MF ジェルダン・シャキリ 26歳(ストーク

 

的確に弱点を埋めた感のあるリバプール。1800億という莫大な金額が動いたプレミアで最もカネを使ったチームである。駒不足の中盤に実力者かつ若手の有望MFを確保。控えのいなかったウイングにはゴラッソマシンが到着。

穴はファン・ダイク以外に安定感を欠くCBか。また強力な両翼を生かすCFがロベルト・フィルミーノのみであり、スぺ体質のダニエル・スタリッジ(レンタル復帰)がどこまで稼働できるかにかかってくる。

注目はアリソン。昨季CL決勝進出したチームの最大の弱点をむしろ長所に変えたと言ってもいい補強。ただシモン・ミニョレ、ロリス・カリウスも大きな期待を背負って入団していたことは危惧されるべき点だ。GKコーチを変える気はないのだろうか。

 

ãã¢ãªã½ã³ ãµãã«ã¼ã­ã³ã°ãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

一瞬だけGK史上最高価格を更新したアリソン。それでも90億は立派だ

 

5 チェルシー 70点

補強選手

GK ロバート・グリーン 38歳(ハダースフィールド

GK ケパ・アリサバラガ 23歳(アスレティック・ビルバオ

MF ジョルジーニョ 26歳 (ナポリ

MF マテオ・コバチッチ 24歳 (レンタル、レアル・マドリード

 

新監督にマウリシオ・サッリを据えパスサッカーに舵を切ったチェルシー。指揮官がよく知るジョルジーニョナポリから獲得、クルトワが抜けたGK問題も103億というGK史上最高額でアリサバラガを加え解決。クルトワにない高精度フィードにも期待したいところだ。ただ選手の数、質は悪くないが絶対的CFは取れず、また新監督決定までの遅れ、さらに期限間際の獲得になった点も減点対象。

ケガ明けのロス・バークリー、ルベン・ロフタス・チーク(レンタル復帰)、さらにマテオ・コバチッチといった技巧的な中盤をどのように構成していくのかはサッリの腕の見せ所。

注目はジョルジーニョ。「ピッチ上の監督」と称されるサッリサッカーの申し子。正確なパスだけでなく、味方を操る身振り、さらには開幕節でも決めた独特のPKと見るべき点は絶えない。

 

f:id:fantarou_bluuues:20180813044816p:plain甘いマスクにはマリナ強化担当も篭絡された。はず。

 

6 アーセナル 80点

GK ベルント・レノ 26歳(レヴァークーゼン

DF ステファン・リヒトシュタイナー 34歳(ユベントス

DF ソクラティス・パパスタソプーロス 30歳(ドルトムント

MF ルーカス・トレイラ  22歳 (サンプドリア

MF マテオ・グエンドゥジ 19歳(ロリアン

 

超長期政権となったベンゲル体制に終止符を打ち、ウナイ・エメリに託したアーセナル。新監督にやる気を見せる意味もあったか年齢は問わず実力者を補強。「我々には強力なスカッドがある」という言葉も中身が伴ってきた。

衰えが指摘されるチェフの後釜、DFリーダー、ベジェリンの競争相手、潰し屋にパサーとバランスの取れた補強だが欲を言えばもう一人頼れるCBがほしかったところか。

注目はルーカス・トレイラ。トップ下タイプを並べ魅惑的なサッカーを見せた一方でそれが弱みにもつながっていた中盤に若きファイターを獲得。メスト・エジルやピエール・エメリク・オーバメヤンら攻撃陣につなぐ役割も求められる。

 

ãã«ã¼ã«ã¹ãã¬ã¤ã©ããµãã«ã¼ã­ã³ã°ãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

0-2で敗れた開幕節に途中出場ながらインパクトを見せる。背番号はなぜか11。(追記:10番のエジルの隣にロッカールームで座りたいからというほのぼのとした理由でした

 

7 バーンリー 30点

補強選手

GK ジョー・ハート 31歳(マンチェスター・シティ

DF ベン・ギブソン 25歳 (ミドルズブラ

FW マチェイ・ヴィドラ 21歳(ダービー)

 

ほとんど知らねえってか昨季7位だったことも忘れていたバーンリー。ヨーロッパを戦うにはシンプルに駒不足感が否めない。とはいえニック・ポープ、トム・ヒートンと良GKを抱えるチームらしく、負傷した二人の補填には実績十分のハートを獲得。

注目はジョー・ハート・・・ってかそれ以外やっぱりよく知らねえ。落とした評価を新天地で覆したいところだ。ただ彼をイングランド代表から蹴落としたメンバーが負傷者リストにいるので復帰した後どうなるかも気になる。

 

f:id:fantarou_bluuues:20180813045102p:plainイングランド代表としてのキャリアも豊富だが近年はたらい回しのハート。

 

8 エヴァ―トン 70点

補強選手

DF リュカ・ディーニュ 25歳(バルセロナ

DF ジェリー・ミナ 23歳(バルセロナ

DF クルト・ズマ 23歳(レンタル、チェルシー

MF リチャリルソン 21歳(ワトフォード

MF アンドレ・ゴメス 25歳(レンタル、バルセロナ

MF ベルナルジ 25歳(シャフタール・ドネツク

 

積極補強でデッドラインデイの主役になったマージ―サイドの青い方。バルセロナ不良債権を押し付けられた感は否めないが・・・。

技巧派を数多くとりクオリティではトップ6とも遜色ない。と毎年言われているのもこのチームの特徴。今季こそは(n回目)

注目はリチャリルソン。ワトフォードで輝きを放ったアンダー世代のブラジル代表。スピードに乗った突破はもちろん今季はフィニッシュワークにも磨きをかけたい。と思ってたら開幕節で2ゴール。すげえ

 

f:id:fantarou_bluuues:20180813050748p:plain

チェルシーは麻薬ディーラーよりは怖くない」という衝撃発言も話題に

 

9 レスター 50点

補強選手

GK ダニー・ウォード 25歳(リバプール

DF リカルド・ペレイラ 24歳(ポルト

DF ジョニー・エバンズ 30歳(WBA

DF チャグラク・ソユンク 22歳(フライブルク

DF フィリプ・ベンコヴィッチ  21歳 (ディナモ・ザグレブ) 

MF ジェームス・マディソン  21歳 (ノリッジ・シティ

MF ラシド・ゲザル  26歳 (モナコ

 

全く勝てないクロード・ピュエルの補強は特に何とも言えない結果に。てかほとんど知らねえ・・・。エバンズくらいしかまともに名前すらわからない。ごめんねレスターファン。いるのかは知らん。

そういえば飽和中のFWはどうすんのか。ザキオカは毎年試練の年だなあ。

注目は・・・わからんから開幕節出たマディソンをチョイス。てか10番つけてるのね!マフレズの穴埋められるのか期待。

 

見てないけどとりあえずうまいんだろう。見てないけど。

 

10 ニューカッスル 70点

補強選手

GK マルティン・ドゥーブラフカ  29歳 (スパルタ・プラハ

DF ファビアン・シェア  26歳 (デポルティボ ) 

DF フェデリコ・フェルナンデス  29歳(スウォンジー・シティ) 

MF キ・ソンヨン  29歳(スウォンジー・シティ)  

MF ケネディ  22歳 (レンタル、チェルシー

FW 武藤 嘉紀  26歳 (マインツ 05) 

FW サロモン・ロンドン  28歳(レンタル、WBA) 

 

バランスよく様々なポジションに選手を加えたラファエル・ベニテス。「お金がなくてまともな選手がとれない!」と嘆いていたのは今は昔。降格組からプレミアをよく知る選手を取れたのも加点だ。

日本人としては武藤には期待。フィジカルコンタクトの激しいプレミアで点取り屋としてどこまで通用するか。

注目はロンドン。筆者の一押しCFの個人残留はうれしい限り。パワー、スピード、テクニックを併せ持ち決定力に難を抱える中位系FWが殻を破る一年になるだろうか。

 

f:id:fantarou_bluuues:20180813045854p:plain偶発的な事故で相手に重症を負わせてしまった際には涙を見せた優しい漢でもある

 

 

11 クリスタルパレス 55点

補強選手

GK ビセンテ・グアイタ 31歳(ヘタフェ)

MF シェイク・クヤテ  28歳(ウエストハム

MF  マックス・マイヤー  22歳(シャルケ 04)

FW ジョルダン・アイェウ  26歳(レンタル、スウォンジー・シティ

ロイ・ホジソンのもと復活を遂げたクリパレは最大の課題である攻撃力UP。アイェウとマイヤーの獲得でなんとか及第点にこぎつけたと見ていいか。クヤテも地味ながら良い補強と言えるだろう。ただやはり得点源は欲しくクリスティアン・ベンテケの復活にかけるしかないのはやや残念。

注目はマックス・マイヤー。ビッグクラブが狙っているという話もあったが選んだのはこのチーム。ドイツ代表経験もある若手有望株が加わったのはやはり大きい。シャルケでは移籍がうまく行かずフラストレーションを溜めていたが、その分爆発を誓う。

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新加入のマイヤー。ただ監督がホジソンだからなあ。ボールが頭の上を飛び交う展開になれば良さなど発揮できない。

 

 

 

12 ボーンマス 30点

補強選手

DF ディエゴ・リコ  25歳(レガネス

MF デヴィッド・ブルックス  21歳(シェフィールド)

MF ジェフェルソン・レルマ  23歳(レバンテ)

 

うわあここも語れねえ。誰も知らないぞ・・・。昨季は望外の勝利を含め嫌らしいチームとしての立ち位置を確保したが今季も同じようにいくかははなはだ怪しい。カラム・ウィルソンとジョシュア・キングのサポートにライアン・フレイザー以外の選択肢がほしいところ。

注目なんて語れるわけもないのでコロンビア代表のレルマをチョイス。なんとチーム唯一の南米系プレーヤーなのである。なおチームのほとんどがイングランド人なのはこのチームの特徴の一つ。

f:id:fantarou_bluuues:20180813152451p:plainW杯では日本とも対戦したレルマ。全く覚えていない。申し訳ない。

 

 

13 ウェストハム 70点

補強選手

GK ウカシュ・ファビアンスキ 33歳(スウォンジー

DF ライアン・フレデリックス  25歳(フルアム

DF イサ・ディオプ  21歳(トゥールーズ

DF ファビアン・バルブエナ  26歳(コリンチャンス

MF ジャック・ウィルシャー 26歳(アーセナル

MF フェリペ・アンデルソン  25歳(ラツィオ

MF カルロス・サンチェス  32歳(フィオレンティーナ

FW アンドリー・ヤルモレンコ  28歳(ドルトムント

FW ルーカス・ペレス  29歳(アーセナル

 

ビッグネームを多く含む9人の大補強を行ったウェストハム。今季はヨーロッパの舞台も狙えるぞ!と言われて期待を裏切ることでお馴染みのチームでもある。エヴァ―トンと同様開幕前の期待と開幕後の成績が全くかみ合わない。

今季も大盤振る舞いを見せたが開幕戦ではリバプールの前に0-4の完敗。例年通りのスタートであった。

注目はジャック・ウィルシャーイングランドの天才レフティーがとうとう完全移籍でアーセナルを離れた。ピッチの王様として君臨するのか、リハビリ施設の民となるのか彼のガラスっぷりにも首脳陣は目が離せない。

 

ãã¦ã£ã«ã·ã£ã¼ããµãã«ã¼ã­ã³ã°ãã®ç»åæ¤ç´¢çµæゴールパフォーマンスが怪我しそうで怖い選手ランキング第2位。1位はロッベン(当社調べ)

 

 

14 ワトフォード 55点

補強選手

GK ベン・フォスター 35歳(WBA)

DF ベン・ウィルモット 18歳(スティーブニッジ) 

DF マルク・ナバーロ  23歳(エスパニョール)

DF アダム・マジーナ  24歳(ボローニャ

MF ジェラール・デウロフェウ  24歳 (バルセロナ

MF ケン・セマ  24歳(エステルスンズ ) 

MF ドミンゴス・キーナ 18歳(ウエストハム

 

大黒柱のリチャリルソンが抜けた穴は大きそうなワトフォード。今季もロベルト・ペレイラとアブドゥライエ・ドゥクレが中心になるのだろうが二桁得点に乗せられそうなFWを取れなかったのはやはり痛い。

デウロフェウは目玉だがレンタルからの完全移籍なので戦力的な上積みがあるかと言えば別問題だ。

注目はベン・フォスター。厳つい顔で立ちはだかる元イングランド代表。しっかり開幕スタメンもゲットしクリーンシートデビュー。そういえば名前も経歴もそっくりなフォースターさんはいずこへ。

 

ããã³ãã©ã¹ã¿ã¼ããµãã«ã¼ã­ã³ã°ãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

厳ついなあ。

 

15 ブライトン 65点

補強選手

GK ジェイソン・スティール 27歳(サンダーランド) 

GK デヴィッド・バトン 29歳 (フルアム) 

DF レオン・バログン 30歳(マインツ) 

DF ベルナルド  23歳(ライプツィヒ ) 

DF ダン・バーン 26歳(ウィガン) 

DF マルティンモントーヤ 27歳(バレンシア

MF イヴ・ビスマ  21歳(リール) 

FW フロリン・アンドネ  25歳(デポルティボ) 

FW パーシー・タウ 24歳(マメロディ・サンダウンズ) 

FW アリレザ・ジャハンバフシュ 24歳(AZ)

 

9人の大補強を敢行し昨季昇格チームながらきっちり残留した戦力を大幅に増強。オーストラリア代表のライアンを正GKに据え、今夏もイランのエース、ジャハンバフシュを補強するなどかなりアジア方面に強い(と思われる)チームである。ただし今季も残留を第一目標にした戦いは変わらないが、プレミア初挑戦の選手も多く活躍が測りきれないのも事実。

注目はジャハンバフシュ。AZで昨季エールディビジ得点王に輝いたイラン代表がプレミア上陸。ちなみに最近やってきたエールディビジ得点王はヴィンセント・ヤンセン、メンフィス・デバイあたりである。おっと寒気が。

 

f:id:fantarou_bluuues:20180813153311p:plain

W杯ではスペイン、ポルトガル相手に堂々の戦い。ただジンクスの方が強そう。

 

16 ハダースフィールド 50点

補強選手

GK ヨナス・レッスル 29歳(マインツ 05)

GK ベン・ヘイマー 30歳(レスター・シティ

DF フローラン・ハデルジョナイ 24歳(インゴルシュタット

DF テレンス・コンゴロ 24歳(モナコ

DF エリック・デュルム 26歳(ドルトムント

MF ラマダン・ソブヒ 21歳(ストーク

MF ジュニーニョ・バクナ 21歳(フローニンゲン

FW アダマ・ディアカビ 22歳 (モナコ

FW イサーク・ムベンザ 22歳(レンタル、モンペリエ

 

こちらも残留を果した昨季昇格チーム。堅実に補強・・・に見えるが実際はレンタルからの完全移籍が3名(レッスル、ハデルジョナイ、コンゴロ)なので補強と呼べるかは微妙。開幕戦を見る限り今季も得点に困りそう。ただ高さはあるのでちょこちょこ強豪から勝点を取るかも。良いセットプレーキッカーが欲しい。

注目はエリック・ドゥルム。ドイツからやってきた右SBはドルトムントU23にいた頃ハダースフィールドワーグナー監督の薫陶を受けており、久々の再会である。ただそこまでスピードがあった覚えはないので苦戦する可能性も。

 

ãã©ãããããµãã«ã¼ã­ã³ã°ãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

プレミアのDFに必要なのは何よりもスピードだ。それ以外は置いてきて構わんよ。

 

17 サウサンプトン 50点

補強選手

GK アンガス・ガン 22歳(マンチェスター・シティ

DF ヤニク・ヴェステルゴーア 26歳(ボルシアMG

MF スチュアート・アームストロング 26歳(セルティック

MF モハメド・エルユヌシ 24歳(バーゼル

FW ダニー・イングス 26歳(レンタル、リヴァプール

ここ最近は安定していたセインツも昨季は泥沼の残留争いに巻き込まれた。もうとにかく点が取れない。誰も点が取れない。何をしても点が取れない。総得点37と悲惨な状況だったが今夏は何とかレンタルで実績のないイングスを取っただけとFWは物足りない。開幕戦もしっかりスコアレス。ちなみにDAZNのハーフタイムの吉田選手のインタビューはなかなか。

注目選手は・・・と言いたいがここも補強選手をよく知らない。というわけで開幕戦で頑張った(と思われる)アームストロングにしよう。名前がかっこいいし。錬金術使えそう。

 

少佐!!!

 

昇格組 ウルブズ 70点

補強選手

GK ルイ・パトリシオ 30歳(スポルティング) 

DF ウィリー・ボリー 27歳 (ポルト

DF ルベン・ヴィナグレ 19歳(モナコ

DF ジョニー・カストロ 24歳(レンタル、アトレティコ・マドリード

MF ディオゴ・ジョッタ 21歳(アトレティコ・マドリード

MF ジョアン・モウティーニョ 31歳(モナコ) 

MF レアンデル・デンドンケル 23歳(レンタル、アンデルレヒト

FW  ベニク・アフォベ 25歳(ボーンマス

FW ラウール・ヒメネス 27歳(レンタル、ベンフィカ

FW レオ・ボナチーニ 24歳(アル・ヒラル

FW アダマ・トラオレ 22歳(ミドルスブラ) 

 

とにかく今夏の昇格組の頑張りはすごかった。まずは2部首位、ウルブズことウォルバ―ハンプトン。ルイ・パトリシオジョアン・モウチーニョといったポルトガル代表の中核をはじめスペイン方面からたくさんゲット。5人(ボリー、ヴィナグレ、ジョッタ、アフォベ、ボナチーニ)がレンタルからの完全移籍ではあるが残りの6人が実績・能力共に申し分なしと見て加点。昇格組ながら難敵エヴァ―トンから開幕節では勝点をもぎ取った。

注目はみんな大好きアダマ・トラオレ。とにかく早い強い頭が悪そうと三拍子そろった脳筋縦突破マン。わかっていても止められないロマンあふれる大器。ちなみに一昨季はアザールらを抑えプレミア最高のドリブラーだった。チームは降格したが。

 

ãã¢ããã»ãã©ãªã¬ããµãã«ã¼ã­ã³ã°ãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

見事な筋肉。以上。

 

昇格組 フルアム 85点

補強選手

GK ファブリ 30歳(ベシクタシュ

GK セルヒオ・リコ 24歳(レンタル、セビージャ)

DF マキシム・ル・マルシャン  28歳(ニース)

DF アルフィー・モーソン 24歳(スウォンジー

DF カルム・チャンバース 23歳(レンタル、アーセナル) 

DF ティモシー・フォス=メンサー 20歳(レンタル、マンチェスター・U)

DF  ジョー・ブライアン 24歳( ブリストル・シティ

MF ジャン・ミシェル・セリ 27歳(ニース)

MF  アンドレ・ザンボ・アンギッサ 22歳(マルセイユ

FW アンドレ・シュールレ 27歳(レンタル、ドルトムント

FW  アレクサンダル・ミトロヴィッチ 23歳(ニューカッスル

FW  ルシアーノ・ビエット 24歳(レンタル、アトレティコ・マドリード

 

結論から言うと一番プレミアで頑張ったチームがフルアムである。国外からも国内からも、とにかくかき集めて気づけば12人。本当にもう1個チームが作れてしまう。ただ既存戦力との融合は大きな課題。高そうな選手はレンタルで獲得するなど工夫を凝らしたあたりフロントもなかなかやる。

注目はアンドレ・シュールレチェルシーでも存在感を放っていた元ドイツ代表がプレミアに帰還。やや落ち目との評価もあるが年齢的にもまだまだ。慣れ親しんだプレミアとロンドンの地で再起を図る。

 

ãã·ã¥ã¼ã«ã¬ããµãã«ã¼ã­ã³ã°ãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

このシュールレと同時期にチェルシーから出されたのがサラーなのである。そして来たのがクアd・・・

 

昇格組 カーディフ 25点

補強選手

GK アレックス・スミティーズ 28歳(QPR)

DF グレッグ・カニンガム 27歳(プレストン)

MF ボビー・リード 25歳(ブリストル・シティ

MF ジョシュ・マーフィー 23歳 (ノリッジ

MF ビクトル・カマラサ 24歳(レンタル、ベティス) 

MF ハリー・アーター 28歳(レンタル、ボーンマス

 

 え、君らそんな補強すんの⁉と裏切りに合った昇格組が大トリ。こちらとしても何を書けばいいかわからない補強なのでスルーしていいかな。在籍選手を見てもほとんど知らないので降格最右翼だと勝手に思っている(失礼)が案外ジワジワ勝点を拾うこともある。と思いきや開幕節はボーンマスに敗れやはりと言うべきか黒星スタート。苦しい。

余談ではあるがオーナーの鶴の一声でチームの伝統カラーの青がいきなり赤になるという珍事で有名になったチーム。どうやらオーナーのタン会長は非を認め、改心したそう。今季は青いユニフォームで見られるようだ。

 注目選手はタン会長と言いたいところだが一応ジョシュ・マーフィーを推そう。というのもFA杯ノリッジと対戦した際に好パフォーマンスを見せていたからである。個人昇格に疑いはなく、コンスタントにその実力を発揮できるかは見ものだ。

 

ãã«ã¼ãã£ãããªã¼ãã¼ããµãã«ã¼ã­ã³ã°ãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

左にいるのがタンオーナー。良いベストを着ている。

 

 

 

 

 

 

ふう、やっと終わった。

プレミアお金持ちだねえ。(トッテナムは何してんの?)上位チームは割と常識的というか妥当な補強ですが下位に行くにしたがってぶっ飛ぶのが我がリーグであります。何が何でもしがみついてやる、という気迫が見えるのはいいですね。(トッテナムは何してんの??)

今季は昇格組が目立ちどこからも簡単に勝ち点は取れなさそう。特にユナイテッドとTOTOナムはどうするのやら。

新加入の情報を頭に入れて夜更かしする日々は最高ですなあ。

それではまた。

~おしまい~

 

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エデン・アザールが移籍する前に言っておきたいこと

こんにちは。とんでもなく暑い日が続きますがクーラーの下快適に過ごしている私です。

 

さて熱いと言えばW杯もとうとう終わりですね。今書いている段階では3位決定戦のベルギーvsイングランド(2-0)が終わり、いよいよ残すは決勝のみとなりました。

 

と同時に裏では各クラブの新シーズンに向けた補強や人員整理が進んでいます。「今はW杯に集中する」と言って去就を保留していた選手たちも敗退に伴い徐々に市場が活発になってきた感があります。

 

そんな中チェルシーサポが最も気になるのはベルギーのエース、エデン・アザールの今後でしょう。普段は徒然なるままに思いついた戦術や備忘録的な戦評を書いている当ブログですが、今回は一サポーターとしての感情を綴っていこうと思います。

ご存知の通りこうした噂に関して語ってもなんら意味はないのですが、今日はあくまで感想なので、ご容赦を。

 

エデン・アザール、6年の日々

アザールがリールからやってきた時、決してチェルシーが移籍先として大本命というわけではなかった。フランス・リーグ1では得点王へあと1点に迫り、アシストランキングではトップ。誰もが認める次世代エースのステップアップ先はどこかと世界中が注目していた。

だがその中心にいたのはプレミアリーグでこそあれ、ロンドンではなかった。「マンチェスターの赤か青か。」11-12シーズンに壮絶な優勝争いを演じていたこの2チームに移籍するものと誰もが信じていた。

 

だからこそ「欧州チャンピオンズリーグ王者に移籍する」と公表したときは大きな驚きを持って受け入れられた。今思えばチェルシーというクラブ、そしてクラブ史上初となるビッグイヤー獲得に大きく貢献したレジェンド、ディディエ・ドログバの最後の置き土産だったのかもしれない。それからの6年、チェルシーは常にアザールを中心に歩み続けた。

 

f:id:fantarou_bluuues:20180715134735j:image(telegraphより)リールよりチェルシーへの移籍を発表した

 

チェルシーのエースとして

12-13シーズンの開幕からアザールは本領を発揮する。当たりが強く、多少のフィジカルコンタクトでは笛が鳴らない。そんなプレミアリーグにもすぐに適応した。

軽やかなステップ、鋭いターン、細身ながら倒れない体幹の強さ、そして敵陣を切り裂くドリブル突破。初年度からチームの中心として躍動した。

CLは早期敗退を喫し、クラブワールドカップ(CWC)でも苦汁をなめたが、前年6位のチームは3位に、さらのELのトロフィーがチームの歴史に新たに加わった。

 

13-14シーズンはさらに得点力にも磨きをかけた。プレミア初挑戦となった前シーズンの9ゴールを上回る14ゴールを挙げた。2シーズン連続で年間ベストイレブンに名を連ねた。この第2次ジョゼ・モウリーニョ政権は惜しくも優勝こそ逃したが、翌シーズンは圧倒的な強さで開幕から首位を快走する。またファン・マヌエル・マタの移籍に伴い14-15シーズンからは背番号を17から10に変更。名実ともにチェルシーの顔、そして中核になった。

同シーズンでチェルシーは5年ぶりとなるプレミアリーグ奪還に加えキャピタル・ワン・カップも制覇。アザール自身もキャリアハイとなる公式戦19ゴールを記録。リーグ優勝を決めたクリスタルパレス戦では決勝点もマークした。さらにシーズン終了後にはリーグ年間最優秀選手賞、(選手が選ぶ)PFA年間最優秀選手賞、(記者が選ぶ)FWA年間最優秀選手賞の個人賞を総なめにする。

 

エデン・アザール。彼はいつの間にかチェルシーだけでなくプレミアリーグ最高の選手へとその階段を着実に上って行った。

 

例のシーズン

こうなってくると他チームからの視線も熱を帯びてくる。特にレアル・マドリードが注視しているのはもはや周知の事実であった。

迎えた15-16シーズン。チームは過去最低と言ってもいい滑り出しをしてしまう。失点ばかりがかさみ、勝点が積み上げられない。連覇どころか降格圏に片足が入っていた。

チームの不振に引き寄せられるがごとく、いやアザールの不振にチームが引き寄せられていたのか、コンディション不良で、崩壊するチームの力になれない。

モウリーニョはチームを去り、10番のリーグ初ゴールは35節まで待った。「同じロンドンのチームの優勝は見たくない」とトッテナムの優勝を阻止する同点弾で意地こそ見せたが、結局リーグ戦はわずか4ゴール。チームは降格こそ免れたが前年優勝チームの最低順位を更新する10位でシーズンを終えた。

 

まさに地獄のシーズンではあったがCL権をチェルシーが失ったことはアザールを狙う他チーム、特にレアルにとっては僥倖だったであろう。アザール自身が「アイドル」と公言してはばからないジネディーヌ・ジダンの監督就任も移籍の後押しになるかと思われた。

 

 

コンテ政権

しかし大方の予想に反して決着はあっさりと着いた。「やり残したことがある」。力強い言葉は紛れもない残留宣言だった。

16-17シーズン、ベルギーの雄は輝きを取り戻す。圧巻のパフォーマンスであげた16ゴールはリーグ戦自己最多。戦犯とされた前シーズンの姿はもうそこにはなかった。

きわめつけはホームでのビッグロンドンダービー。ハーフウェーラインでボールを持つとそのまま加速。追いすがるフランシス・コクランを弾き飛ばすと巧みなフェイントでローラン・コシェルニーらDF陣を一瞬で破壊。最後はかつての同僚ペトル・チェフの鼻先で浮かせた。才能あふれるゴールはライバルを蹴落とす決勝弾。サポーターは勝利の美酒とアザールの美技に酔いしれた。

 

f:id:fantarou_bluuues:20180715134603j:imageサッカーキングより)恒例のゴールパフォーマンス

 

当時のリーグ記録に並ぶ13連勝など破竹の勢いで勝点を積み重ね、そのままチームは優勝を果たす。中心にいたのは完全復活を果たした10番であった。

 

迎えた翌シーズン、ケガでの出遅れを取り返すかごとく復帰後からハイパフォーマンスを見せる。ところが補強の失敗やケガ人、出場停止でベストメンバーがそろわないまま戦うことによりチームは低迷。FA杯こそ制したもののリーグ戦は5位に終わった。

 

再びCL権を逃したことで移籍報道は再び過熱。しかしアザール自身は「W杯に集中する」と去就に関して多くは語らなかった。

 

W杯での活躍

アザールはそのW杯でも極上の輝きを見せる。ベルギーを史上最高順位である3位に導き、自身は3度のMOMを獲得した。格下相手にしっかりと得点するだけでなく、強豪ブラジル相手には10度のドリブル突破を全て成功させる。大会新記録を樹立し、セレソン撃破の立役者の1人となった。

フランス戦では同胞エンゴロ・カンテの守備にも苦戦し惜敗。しかし3位決定戦では鮮やかなタッチでマンチェスター・Uのフィル・ジョーンズを翻弄しゴールを奪う。

W杯という大舞台で、彼が世界屈指のプレーヤーであることを世界中に見せつけた。

 

f:id:fantarou_bluuues:20180715134947j:imageサッカーキングより)代表ではキャプテンマークを巻く。

 

 

移籍願望

3位で大会を終えたアザールはようやく本格的に自身の去就に関して語った。

チェルシーでの6年間の後、何か違うものを見つける時だ」

「最後に決めるのはクラブだ」

そして

「もし許可してくれれば、どこに行きたいかは知っているだろう」と。

 

移籍先として最有力とみられているレアルも変革の時を迎えている。長らくレアルのみならずサッカー界を牽引してきたクリスティアーノ・ロナウドが退団。CL三連覇の偉業を果たしたジダン監督も電撃辞任した。

 

さらにアザールももう若くはない。27歳と脂が乗りきる時期も近く、移籍するチャンスはそう多くない。

 

チェルシーも新監督、マウリシオ・サッリとともに新たなチームになることがつい先日決まったばかりだ。

CL権がないこと、W杯での自身の活躍もアザールの移籍に追い風になるだろう。

 

「その時」は、確かに迫っている。

 

サポーターとして

移籍願望ともとれるアザールの発言だったが、チェルシーサポーターの反応は冷静だった。

「仕方ない」

「応援している」

バロンドールとるには正しい」

 

そしてなにより

「今までのチームへの貢献を考えれば、彼の意思を尊重すべきだ」

という声が一番多く聞かれた。

 

これは完全な推測なのだが、チェルシーアザールを見れば見るほど、特に昨季のような低調なチームの中でプレーするのを見れば見るほど、「レジェンドになってほしい」と熱望するサポーターの心の中に、どこか「このチームに収まる存在ではない」という思いが生まれていたのではないかと思うのだ。

 

アザールにはもっと上に行って欲しい」。そんな思いが、残留を願う心とは裏腹に、確かにあったような気がする。

 

もちろんそう思わせてくれるのはアザール自身のおかげだ。

レアルでも十分やっていけるだけのスキルのみならず、何度も移籍の噂が囁かれながら残留し、チェルシーに最大限の貢献をしてくれたその心もだ。

 

嬉しい時も辛い時も、チームの為にここまでやってくれたんだから、最後は彼の意思を尊重したいというのが、偽らざるサポーターの思いである。

 

願わくば近年リオネル・メッシロナウドに独占されてきたバロンドールを取ってほしいものである。そうすれば我々も鼻高々だ。

「アイツは俺たちが育てた」

「ダービーのゴールはすごかったんだぞ」

「いや、スパーズ戦の一撃だよ」

「あのシーズンはダメダメだったけどな笑」

「クリパレ戦の決勝点は珍しくヘッドだったんだ」

「ボールボーイはもう蹴んなよww」

そんなことを笑顔で、しかし少し寂し気に我々は振り返るのだろう。

 

お別れの前に

なんてまるで移籍決定したかのように書いているが、まだ正式には何も進んでいない。アザールチェルシーの選手だし、レアルだって何もアクションを起こしてはいない。

ただどんな選手にもいつか必ずお別れは来る。ジャンルイジ・ブッフォンアンドレス・イニエスタは「心のチーム」を去ったし、チェルシーで言うならジョン・テリーの例もある。

いつか来てしまうお別れなら、誰もが納得できる形でしてほしいものである。

 

さてW杯で自身の価値を世界中に見せつけたアザール

3位決定戦でのゴールは彼の2018ロシアW杯最後の輝きだった。ジョーンズを2タッチで振り切り決めたこのゴール。奇しくもFA杯決勝でウイニングゴールとなったPK獲得のシーンを彷彿とさせる。あれがアザールチェルシーでの最後のゴールになるのかはわからない。しかしそのFA杯を含めこの6年の間、たくさんのタイトル獲得にアザールが多大な貢献をしてくれたのは紛れもない事実である。

 

だから唯一お願いがあるならばバルセロナには行ってくれるなよ、ということだけかもしれない。きっとアザールを「連れてきた」コートジボワールの英雄は放送禁止用語を連発してしまうだろうから笑

 

~おしまい~

 

ロシアW杯ベストゲームを振り返るぞ。

こんにちは。もうW杯以外考えられねえよ!というくらいサッカー漬けの毎日を送っている私です。

 

さて今この文を書いている段階ではベスト4が出そろい、残すところ準決勝、3位決定戦、そして決勝のみになりました。残ったのはフランス、ベルギー、クロアチアイングランドと欧州勢のみとなるやや意外な顔ぶれに。

 

というわけで今回は佳境にさしかかったロシアW杯の激闘を振り返ります。

 

なお観点は「スペクタクル(派手さ)」、「ドラマチック(劇的さ)」、「タクティクス(チーム力)」、「スター性(個人)」の項目を5点満点で見ていきます。ついでにくっつけたMOMは私の個人的選定です。

 

 

 

 

ロシアW杯激闘の歴史

1.グループA ロシアvsサウジアラビア 5-0

得点者:ガジンスキー、チェリシェフ×2、ジュバ、ゴロビン/なし

スペクタクル ★★★★

ドラマチック ★

タクティクス ★★

スター性   ★★★

MOM デニス・チェリシェフ(ロシア)

 

今大会開幕戦がエントリー。ほとんどの試合で得点が生まれるド派手な大会を暗示するかのような祝砲5発を打ち上げ「最弱の開催国」ロシアが最高のスタートダッシュ

チェリシェフ、アルテム・ジュバ、アレクサンダー・ゴロビン(チェルシー早くしろ)らニューヒーローも登場し、開催国を勢いに乗せた。大観衆の後押しと勢いでロシア代表が2010年W杯王者を飲み込むのはこの数日後のことである。

 

f:id:fantarou_bluuues:20180709043610j:imageロシアの“新皇帝”とも評されるゴロビン

 

 

2.グループB スペインvsポルトガル 3-3

得点者:ジエゴ・コスタ×2、ナチョ/クリスティアーノ・ロナウド×3

スペクタクル ★★★★★

ドラマチック ★★★★★

タクティクス ★★★

スター性   ★★★★★

MOM クリスティアーノ・ロナウドポルトガル

 

今大会最初にして最大のビッグマッチは期待を裏切らない歴史的好ゲーム。まさに「原点にして頂点」。

ロナウドのPKで波乱の幕開けを果たすとスペインもジエゴ・コスタが圧巻のフィジカルでペペを粉砕。その後両エースが1点ずつ取り合うと、PKを与えたナチョ・フェルナンデスの大会ベストクラスのゴラッソでスペインが逆転。このまま終了かと思われた88分、ゴール前でのFKに立つのはCR7。ダビド・デ・ヘアすら観客に変える見事な放物線はハットトリックとなる起死回生の同点弾。

MOMは”主人公”以外にあるまい。

 

f:id:fantarou_bluuues:20180709044013j:image直接FKを決める直前のCR7。何というオーラ

 

3.グループF ドイツvsメキシコ 0-1

得点者:なし/ロサーノ

スペクタクル ★★★

ドラマチック ★★★★

タクティクス ★★★★★

スター性   ★★

MOM イルビング・ロサーノ(メキシコ)

 

2014年王者にして優勝候補筆頭の呼び声も高かったドイツをまさに「崩壊」させたのがオソリオ監督率いるメキシコ。綿密な分析と周到な準備、そしてそれを可能にする選手マネジメント(さらに例のプール練習)まで含めてヨアヒム・レーヴの一枚上をいった。個人能力では劣りながらも職人ぞろいのチームをまとめて(そして弱点を他チームに教えて)結局王者は予選敗退。

何度もドイツを切り裂くカウンターを見せた攻撃陣はもちろん、4年に1度現れる伝説のGKギジェルモ・オチョアを中心にした守備陣の頑張りにも拍手。

 

f:id:fantarou_bluuues:20180709044438j:image先制点に繋がるメキシコのカウンター。チチャリートポストプレーと大きく空いた右サイドに注目。

 

 

4.グループE ブラジルvsコスタリカ 2-0

得点者:コウチーニョネイマール/なし

MOM ケイラー・ナバス(コスタリカ

スペクタクル ★★★

ドラマチック ★★★★

タクティクス ★★

スター性   ★★★★

 

攻める王国に立ちはだかるナバスという構図が明確になったこの試合。全員が体を投げ出しシュートコースをふさぎ最後はレアルマドリードの正守護神が防ぎまくる。これぞコスタリカという闘いに手を焼くブラジルだったが土壇場で今大会ブラジルを支えたコウチーニョが破ると、直後にはようやくエース・ネイマールもゴール。

余談ではあるが今大会VARによって取り消された唯一のPK(多分)が生まれたのもこの試合。試合後目頭を押さえたセレソンのエースには「VARで確認しろ」との声もあがった。

 

f:id:fantarou_bluuues:20180709045026j:image立ち塞がるナバスに焦ったかエリア内で大袈裟に倒れるネイマール

 

 

5.グループE セルビアvsスイス 1-2

得点者:ミトロビッチ/ジャカ、シャキリ

スペクタクル ★★★

ドラマチック ★★★★

タクティクス ★★

スター性   ★★★★

MOM ジェルダン・シャキリ(スイス)

 

※政治色が強すぎてレビュー不可

 

f:id:fantarou_bluuues:20180709045427j:image物議を醸したジャカとシャキリのゴールパフォーマンス。このアルバニア国旗を模したとされる。

 

6.グループF ドイツvsスウェーデン 2-1

得点者:ロイス、クロース/トイボネン

スペクタクル ★★★

ドラマチック ★★★★★

タクティクス ★★★

スター性   ★★★★

MOM トニ・クロース(ドイツ)

 

負ければ終わりのドイツだったが、前半のうちにセバスティアン・ルディが負傷交代と不穏な空気が漂う。すると直後にトニ・クロースのミスからオラ・トイボネンのシュートがアントニオ・リュディガーをかすめてゴールイン。運にも見放されなれたが、後半早々のマルコ・ロイスのゴールで息を吹き返す。

いけるぞ、という雰囲気をしぼませたのは精彩を欠き続けていたジェローム・ボアテング。無駄な退場で万事休す。しかし2014年覇者を救ったのは先制点を献上したクロース。ラストプレーで伝家の宝刀の右足を強振。まさに「吸い込まれる」見事な弾道でチームを救った。

ちなみに今大会GS敗退したドイツが唯一リードしていた時間がこの数分(数秒?)である。

 

f:id:fantarou_bluuues:20180709050346j:image今大会精彩を欠いたボアテング。第3戦はスタンド観戦で敗れるチームの力になれず。

 

 

7.GS グループH 日本vsセネガル 2-2

得点者:乾、本田/マネ、ワゲ

スペクタクル ★★★★

ドラマチック ★★★★

タクティクス ★★★

スター性   ★★★★

MOM 乾貴士(日本)

 

初戦で格上を破り今節勝てばGS突破の両チームは攻守の入れ替えの早い魅力的な展開に。川島永嗣のミスから10番サディオ・マネのゴールでセネガルが先行も、乾貴士のビューティフルショットで日本が追い付く。それでもセネガルは19歳、ムサ・ワゲが強烈なシュートを打ち込み、日本を突き放す。

苦しい日本を救ったのはやはりこの男、本田圭佑。4年越しの左足。3大会連続でアフリカ勢にその名刀を突き立てた。

ちなみに今大会屈指の人気監督(かつ吹奏楽部の顧問)になったセネガルのシセ監督との対決でも注目を集めた。

 

f:id:fantarou_bluuues:20180709050756j:image同点ゴールをあげた日本の“金狼”。岡崎慎司の潰れも見事。

 

8.グループB イランvsポルトガル 1-1

得点者:カリム・アンサリファルド/リカルド・クアレスマ

スペクタクル ★★★

ドラマチック ★★★★★

タクティクス ★★★

スター性   ★★

MOM リカルド・クアレスマポルトガル

 

悲喜こもごものスリリングなGS最終節を最も味合わせてくれたのがこのグループB。勝てば逆転のイラン、1位通過したいポルトガル。同時刻に行われたスペインvsモロッコも予想以上のモロッコの奮戦で、最後の1分まで突破チームがわからない展開に。

「アウトサイドの魔術師」にその代名詞を決められながらもロナウドのPKをストップしたイランは土壇場で追い付く。だが直後、最後の最後に訪れた決定機は無情にも外側のサイドネットを揺らすのみにとどまった。「アジア最強」の看板を掲げて臨んだイラン。欧州王者をも苦しめて得た勝点4を手に、堂々と大会を去った。

 

f:id:fantarou_bluuues:20180709051128j:image94分、イランのタレミが放ったシュートはわずかに枠を外れた。

 

 

9.GS グループD ナイジェリアvsアルゼンチン 1-2

得点者:モーゼス/メッシ、ロホ

スペクタクル ★★★

ドラマチック ★★★★★

タクティクス ★★

スター性   ★★★★

MOM マルコス・ロホ(アルゼンチン)

 

南米予選同様崖っぷちに追い込まれた前回準優勝国。クロアチアに完敗し、ホルヘ・サンパオリ監督や”メッシ頼み”の個人戦術に批判が集まった。

しかしそんなチームを救うのもやはりリオネル・メッシ。華麗なトラップから先制点をあげ再び英雄になるかと思われた。立ちふさがったのは(チェルシーの)エース、ビクター・モーゼス。「誰だお前」と誰もが思った落ち着き払ったPKでナイジェリアがGS突破に王手。メッシも封じられこれまでかと思われたアルヘンを救ったのはまさかのマルコス・ロホ。CBの位置から上がってきたロホの右足ボレーで、世界最高のプレーヤー最後の夢は続くのであった。

ちなみにではあるがナイジェリアは”因縁の相手”にまたも敗戦。前世で何をしたのだろうか。

 

f:id:fantarou_bluuues:20180709051555j:image先制点に昇天するディエゴ・マラドーナも話題に。

 

10.GS グループC デンマークvsフランス 0-0

得点者:なし/なし

スペクタクル 

ドラマチック 

タクティクス 

スター性   

MOM 観客

 

今大会唯一のスコアレスドロー。談合はしょうがないけど金返せと思われるのもしょうがない。

 

11.決勝T ラウンド16 フランスvsアルゼンチン 4-3

得点者:グリーズマン、パヴァ―ル、エムバペ×2/ディ・マリアメルカドアグエロ

スペクタクル ★★★★★

ドラマチック ★★★

タクティクス ★★★

スター性   ★★★★★

MOM キリアン・エムバペ(フランス)

 

決勝T開幕を告げる壮絶な打ち合いはフランスが制した。メッシより輝いたのがフランスの10番、キリアン・エムバペ(もう名前は知らねえ)。圧巻のスピードで2G1PK獲得と、次世代の大きな足音をメッシの前で高らかに鳴り響かせた。また大会屈指のゴラッソ祭りでもあり、アンヘル・ディ・マリアとバンジャミン・パヴァールのゴールは必見。

とはいえ徹底マークされながらも2Aを記録したメッシもさすがと言わざるを得ない。93分にセルヒオ・アグエロに届けた美しいクロスが彼のW杯最後の煌めきになるのだろうか。

 

f:id:fantarou_bluuues:20180709052313j:image世代交代を予感させたエムバペ。いやムバッペか。いやエン…

 

12.決勝T ラウンド16 スペインvsロシア 1-1 PK(3-4)

得点者:オウンゴール/ジュバ

スペクタクル ★★★

ドラマチック ★★★★

タクティクス ★★★★

スター性   ★★

MOM イゴール・アキンフェーフ(ロシア)

 

大声援を受ける開催国相手にお馴染みのティキ・タカを見せつけるスペイン。幸先よく先制し一方的な流れになるかと思いきやバランスを崩させる前にジェラール・ピケがあまりにも不用意なPK献上。なぜバルセロナのDFはすぐに手を挙げるのだろうか。特に今大会はVARのおかげかPKが続出しているというのに・・・。

しかしその後のロシアの走力と集中力は感嘆の一言。体を張りPK戦までこぎつけ最後はアキンフェーフが好セーブを連発し無敵艦隊を撃沈。それにしてもゴロビンらロシアの選手の走力はどうなっているのか。まるでドーp・・・。おっと誰か来たようだ。

 

f:id:fantarou_bluuues:20180709052525j:image(ウィキペディアより)この人も大喜びに違いない

 

 

13.決勝T ラウンド16 ベルギーvs日本 3-2

得点者:ヴェルトンゲンフェライニ、シャドリ/原口元気乾貴士

スペクタクル ★★★★★

ドラマチック ★★★★★

タクティクス ★★★

スター性   ★★★

MOM 田嶋辞めろ(関係ない

 

様々なサプライズがあった今大会だが日本が大会屈指の名勝負製造機になったことは十分その一つに数えられてしかるべきだろう。世界最高峰のタレント集団相手に一歩も引かず一時は2点をリードした。しかしその後は自力と高さで優るベルギーが逆襲。最後は超速カウンターを浴び「2-0は危険なスコア」という(日本限定の)伝統を体現してしまった。

しかし最後まで勝利を信じ戦ったサムライは評価されるべきであり、大会前のゴタゴタを踏まえればなおさらである。揶揄でなく”卒業旅行”を終えた試合後の長友佑都の晴れやかな表情は印象に残った。

 

f:id:fantarou_bluuues:20180709052743j:imageわずかにシャドリに届かなかった昌子源。4年後は中核としてリベンジしてもらいたい。

 

14.決勝T 準々決勝 ロシアvsクロアチア 2-2 PK(3-4)

得点者:チェリシェフ、フェルナンデス/クラマリッチ、ビダ

スペクタクル ★★★★

ドラマチック ★★★★★

タクティクス ★★★

スター性   ★★★

MOM ダニエル・スバシッチ(クロアチア

 

お互い120分+PK戦を勝ち抜いてやってきたベスト8。クロアチアに(なぜかロシアは大丈夫)ケガ人が続出し、まさに死闘となった。デニス・チェリシェフの鮮やかなミドルシュートを即座にアンドレイ・クラマリッチが返すと試合はそのまま延長に。満身創痍のクロアチアがビダのゴールで抜けたかと思いきや、終了間際に決めたのはセレソンではなくロシア代表を選んだマリオ・フェルナンデス。

ハムストリングの負傷をこらえながらとなったダニエル・スバシッチとアキンフェーフの名手対決は同点弾のフェルナンデスが外して勝負あり。開催国の夢はベスト8で終わったが、勇敢な戦いを見せた赤い戦士達には万雷の拍手が送られた。

 

f:id:fantarou_bluuues:20180709053021j:image堅守を支えたアキンフェーフをはじめ、全力を出し切った自国代表を讃えるサポーター。

 

 

 

 

最後に

いかがだったでしょうか。ここには載っていない好ゲームもたくさんありますね。

残すところあと4試合、これらを上回る名勝負は生まれるのでしょうか?大いに期待しましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてチェルシーに新監督は生まれるのでしょうか🙄🙄

 

〜おしまい〜

 

ベルギー、露骨な課題の裏にある真の問題

こんにちは。サッカーを見るのに慣れてしまい、W杯がないと落ち着かなくなった私です。

 

さてイングランドvsコロンビアの一戦を終え決勝トーナメント1回戦の全日程が終了。優勝候補スペインやリオネル・メッシ🇦🇷、クリスティアーノ・ロナウド🇵🇹の現世界最高の2人が早々に消えるなど波乱に満ちた1回戦でした。

我らが日本代表もベスト8をかけ世界3位の強豪ベルギーと激突。惜しくも敗れましたが、2ゴールを奪うなど健闘しました。

今回なぜベルギー相手にあと一歩のところまで渡り合えたのか、ベルギーの問題点を考えます。Twitter(@chelsea_bluuues)では何回か言ってるんですが、そのまとめ的な感じです。

 

なお今回ベルギー寄りです。悪しからず。

 

 

アンバランスなスタメン

ロベルト・マルティネス率いるベルギーが世界屈指のスター軍団であることは言うまでもないが、それをどう配置するかは指揮官の役目。マルティネスは3-4-3をチョイス。GSの3試合もこれで戦い、3連勝を飾った。

 

f:id:fantarou_bluuues:20180704170000j:imageGS初戦パナマ戦のスタメン。負傷のコンパニに代わりボヤタを起用

 

とはいえ相手は実力的に大きく落ちるパナマチュニジアと控え同士の激突になったイングランド。その中ですらやや危ういシーンもあり、このフォーメーションには批判的な見方が強かった。

 

この布陣に帰着したのは1年前に遡る。

実は以前3バック(3-5-2)を採用していた時はトップ下で司令塔のケヴィン・デ・ブライネが「今のフォーメーションは守備的で微妙」と批判するほどだった。主力をそれなりに並べた布陣でメキシコ相手に3点を奪われ、ドローに終わった親善試合直後の発言。タレントの量、質に比べやっているサッカーの内容は低いとベルギーの心臓は評したのだ。

 

デ・ブライネの批判を受けたからか、彼自身も不満だったか、マルティネスは「攻撃は最大の防御」と言わんばかりに当時トップ下のデ・ブライネをボランチに下げ、WBに本来ウイングのヤニック・カラスコを固定しロシアW杯に乗り込んだ。ほとんどスタメンはファイヤーフォーメーションと言っていいレベルだった。

 

ただ非常に残念なのはこれでもベルギーのポテンシャルの最大値からは程遠い試合運びしかできていない。組織の成熟度の低さは常々指摘され、疎かにしている守備の穴は当然目に付いた。

 

ただしさすが才能の宝庫だけあり、回数こそ限られているが、時折見せる輝きの融合は本大会のGS突破をあっさりと実現させた。本気のイングランドとやり合わなかったのも良かった。

しかしそれゆえ今まで見えなかった、あるいは見ようとしていなかった脆さが日本戦では露骨に見えてしまう。

 

 

日本戦、露呈した弱点

日本戦もベルギーは3-4-2-1を採用する。お馴染みの布陣だ。

 

f:id:fantarou_bluuues:20180704170053j:imageボヤタの位置にコンパニが復帰。

 

GSの戦いぶりがそこまで組織的に圧倒的でなかったことからも、異論が噴出。

「4-2-3-1で良くないか」

「この布陣は助かる」

ムサ・デンベレがいないのは大きい」

といった意見が相次いだ。

どうやらツイッタラーには4-2-3-1が人気だったようで、ちなみに私もそうであればかなり厳しい戦いになると予想していた。コンパニに比べれば数段落ちるボヤタをサポートするために3バックにしているのかという読みもあったが、真顔でコンパニを復帰させていたので、その可能性はあっさり潰えた。

 

f:id:fantarou_bluuues:20180704171348j:image普通に強い。バランスも上々に見える。

 

 

ベルギーの弱点① 両WBの裏

ベルギーの、と言いつつWBの裏というのは3バックの弱点の一つである。ところがベルギーはそれに加えWB担当者がFWが本職のカラスコと守備にはやや難のあるトーマス・ムニエである。確かに両選手は攻撃力が高いが、それは守備力の低さとの引き換えだ。

実際ベルギーの布陣はそこをカバーしようとバランスが悪くなっている。

 

f:id:fantarou_bluuues:20180704171957j:image試合開始後の攻撃時基本布陣。特にカラスコを上げたがる。

 

カラスコを上げることで空いた大きなスペースを埋めようとヤン・ヴェルトンゲンが左に大きく寄る。一応常識的なポジショニングをムニエがとっていたことから、Twitterでは「これ4バックか?」という声も散見された。

守備時には一応カラスコも戻るのだが単純な守備経験の少なさからクリアミスなども目立った。

また逆サイドのムニエがバランスをとって残る、ということもなく平気で飛び出していくのでムニエサイドの乾貴士は比較的簡単に受けられた。

さらにカラスコの後ろのヴェルトンゲンはSBもできる程総合力が高く、スピードやテクニックに優れている。そこでかなり前に出て潰したがり、それが効果的なシーンもあったのだが、一歩間違えれば後ろはスッカスカである。

 

そこをつかれたのが後半早々の原口元気の先制点だ。大きく空いたスペースに乾からボールを受けた柴崎岳がギリギリのスルーパス。思わず足を伸ばしたヴェルトンゲンだったがカットしきれない。届いたボールと共に原口がエリア内に侵入し右足のシュートで名手ティポー・クルトワを破った。

原口のプレーも素晴らしかったが、ベルギーの拙さも同時に目につく。WBのカラスコは追いかける姿すら画面に映らない。またシュートを打たれる可能性がある場所に侵入されているにもかかわらず、マークはカットしそこない後手に回ったヴェルトンゲンだけだ。逆にいえばアンバランスさをついた見事な日本の攻撃だった。

 

ここで終わらせてもいいのだが、もう一つ言わねばならないのが「本当にカラスコを上げて効果的なオフェンスが出来ているのか」ということである。

カラスコは両足遜色なく使える選手だが得意技はカットインからのシュートだ。その姿はカラスコの前に立つエデン・アザールとあまりにも似通いすぎている。それならばアザールに任せた方が良い。

右サイドで作って左のカラスコがフィニッシュ、という形もあるのだがそれならばドリブラーを置く必要はない。また右足に自信があるのか、人を集めた側である右に持ち替えて時間がかかり、チャンスをフイにすることもある。

加えて中に入りたがるため帰陣も遅くなる。アザールと被り、バイタルでやや手詰まりな状態を作り出す一因にもなっている。

おそらく攻撃もできる左利きがいないためカラスコを起用しているのだろうが、それがどこまで効果的かははっきり言って疑問である。

 

次戦はメキシコ相手に圧巻のアシストを見せたウィリアン、そしてそのアシストからゴールを奪ったネイマールがサイドで牙を剥く。世界最高峰のウイングを擁し、カウンターの質でもはるかに日本を上回るブラジルを相手に、今のままでは止めるビジョンが見えない。

 

 

ベルギーの弱点② ボランチの補完性

デ・ブライネは世界最高クラスのMFであり、その創造力が発揮されれば敵陣は一瞬で崩壊する…のだが完全に使い方を間違えてるのがベルギーである。

何が問題かというと隣でダブルボランチを組むアクセル・ヴィツェルとの補完性である。

 

ボランチというのは一瞬のきらめきが求められる攻撃陣と違い90分通じて攻守に、特に守備的MFとの別称もあるように守備に重きを置かねばならない。

したがってデ・ブライネには守備求められるがもともと2列目、所属のマンチェスターシティでは2.5列目で後ろにはアンカーのフェルナンジーニョがいる。

デ・ブライネも献身的な守備をしてくれる選手だが、それは90分通じてクオリティ高い守りができるというわけではなく、例えるなら単純な守備能力より運動量や献身性で守る原口元気のディフェンスに近い。

 

ただデ・ブライネの守備力自体は別に問題はなく、ダブルボランチの中でも攻守の区別をつけるチームは少なくない。日本なら柴崎岳遠藤保仁がより攻撃的なタスクを担い、長谷部誠が少し引く、といった噛み合わせだ。

問題はコンビのヴィツェルだ。彼はボックストゥボックスらしく、総合力が高いプレーヤーだ。様々なところに顔を出せる選手だが、デ・ブライネとは相性が良くない。

当然攻撃的役割をデ・ブライネに任せたいがヴィツェルも前へ前へと追いかけていってしまうのでバランスは絶望的だ。さらに総合力が高いというのは特筆すべきほどの守備力がないことも意味する。バランサーとしては良いが、守備職人ではない。

デ・ブライネを本当にボランチに置くなら相方は中盤に鎮座してくれるウィリアム・カルバーリョポルトガル)のような選手がありがたい。または規格外の運動量を持つエンゴロ・カンテ(フランス)ならまだ決定的な破綻を防げるか。

ダブルボランチに安定感がない以上試合中何度もバイタルエリアがガラ空きになる現象が起きた。

 

それを生かしたのが日本の2点目、乾貴士のゴラッソだ。このシーンではバイタルでボールを持ちながら完全にヴィツェルは遅れ、デ・ブライネはボールにアタックすらできていない。乾のシュートも見事であったが、乾につないだ香川でさえも危険位置であっさり前を向いている。同時に2人もバイタルで逃すなどありえない怠慢だ。

 

 

このこと自体も問題なのだが、真の問題はここまで多くの犠牲を払っているにもかかわらず、それに見合う対価を得られていない点である。

デ・ブライネは確かに創造力ある選手だが、彼の真価は危険位置の把握とそこに送り込める技術が伴う両足、そして放たれる中距離パスである。

先に述べたようにヴィツェルは総合力が高いが、それゆえの突出した武器のなさは攻撃力にも当てはまる。前への意識の高さと合わさってビルドアップのサポートにくる場面が少ない。

またデ・ブライネのパス能力への信頼もあるのだろう。

 

そこでデ・ブライネがビルドアップを一任されるわけだが当然マークも厳しく、またシャビ・アロンソアンドレア・ピルロのように一発で打開するロングパスを出すタイプでもない。

最もベルギーでパス能力があるからこそ、その能力を真に発揮できないポジションに追いやられているというジレンマが起きている。敵にとってはパナマ戦でルカクのゴールをアシストしたように、バイタルやエリア前で持たせることが最も脅威であり、CBの前ではその存在も半減している。

 

次戦のブラジルには攻撃的なインサイドハーフがいる。特に今大会好調のフィリペ・コウチーニョは乾が決めたような左45°から、巻いてファーサイドを撃ち抜くのを十八番中の十八番にしている。既にスイスがこれの餌食になっており、フィーリングは上々だろう。今のままではいいカモとしか言えない。

 

 

ベルギーはブラジルに勝てるのか

日本戦ではそれ以外にも不安要素が散見された。コンパニはまだ本調子には程遠いのか大迫勇也に何度もポストプレーを許し(もっともこの試合の大迫のパフォーマンスが素晴らしかったのも事実だ)、粘り強く食らいついた吉田麻也昌子源の前にエースのロメウルカクは沈黙した。ヴェルトンゲンのラッキーゴールがなければ大敗の記憶と共に帰路についていてもおかしくなかった。

 

とはいえ勝ったのはベルギーで、その事実は変わらない。弱点と同時にストロングポイントも際立った。

セットプレーは特に消耗した後半に効果的だった。長身選手が多く、キッカーの質も水準以上のため、簡単に距離の出せるクリアができない。後半はそのセカンドボールを拾い続けたことがヴェルトンゲンフェライニのゴールにつながった。

またこれまで2人で常に見ていたアザールがこの試合初めて1対1になったのがフェライニにアシストのクロスを送る直前であり、少ないチャンスを確実にものにする力もさすがだ。

バチュアイ、フェライニ、シャドリ、ヤヌザイらベンチには一癖も二癖もある控えメンバーがおり、特に今述べた選手らは出場機会が限られながらも得点を奪っており頼もしい。

そして何より最後のカウンター。フィジカル重視のプレミアリーグでも安定したハイボール処理を見せるクルトワがキャッチするとデ・ブライネにパス。一気に加速したデ・ブライネが展開、ムニエのクロスをルカクがスルーすると走り込んでいたシャドリが流し込んだ。GKからワールドクラスのカウンターのを見せた。

余談ではあるがデ・ブライネの爆走のシーンから危険な匂いを感じ取ったプレミアサポーターは多かったようだ。

2点差をひっくり返した勢いそのままに逆転したのはさすがである。勝負所でギアを上げたのは才能のみに頼らなくなったチームの表れのようにも思える。

 

ただし次は並の相手ではない。その個人能力もさることながら、勝者のメンタリティや狡猾な試合運びでは一枚も二枚も上のブラジルだ。ネイマールら攻撃陣も好調で、守備も大崩れが見られない。「事実上の決勝戦」との声すらある。

はっきり言うとタレントでは互角以上のベルギーだが今あげたポイントを改善しないまま行けば負ける可能性は極めて高いのではないか。誤解を恐れずに言えば「日本程度に」接戦を演じている現状ではブラジル相手に何失点してもおかしくない。

 

 

最後に

などと厳しいことを言ったがそれも好試合を期待する心の裏返しである。特にプレミアリーグファンとして、まさにプレミアリーグオールスターと呼ぶにふさわしいベルギー代表は応援したい。

 

次戦マルティネスがどういう布陣を敷いてくるかはわからない。唯一わかるのはもしも日本戦と同じ3-4-2-1で突っ込んできた場合、Twitter上に絶望的な雰囲気が広がるのは間違いないことである。

〜おしまい〜

 

 

 

西野朗は稀代の名将か、それとも愚かなギャンブラーか

こんにちは。昼夜逆転している私です。

仕方ないよね、4年に1回だもの。人間だもの。

 

さて本題です。本日は例の10分間についてです。

 

決勝T進出

日本代表は先日ポーランドとGS第3戦を戦い、0-1で敗れた。しかしフェアプレーポイントで勝点、得失点差、総得点でならんだセネガルを上回り、見事決勝トーナメント進出を決めた。ところがその戦術を巡り物議が醸されることとなる。

 

問題となったのはラスト10分。0-1でビハインドの状況ながらセネガルが負けているとの情報が入ると日本代表は後方での無難なボール回しにシフト。すでに敗退の決まっているポーランドも追いかけることはせず、延々とパス回しが行われた。

現地サポーターの大ブーイングをよそに試合はそのまま終了。結局セネガルもコロンビア相手にそのまま0-1で敗れ、警告数で優位に立っていた日本が決勝Tへ駒を進めた。

 

「あれはありなのか」

「突破には当然の策」

「退屈だった。つまらない」

「これで攻めて敗退、よりは全然マシ」

ネット上では様々な意見が飛び交った・

「サムライとは思えない」

「アキラ・ニシノは勝者だ」

世界中のメディアも様々の論調で報じた。

 

f:id:fantarou_bluuues:20180701185325p:imageJFAより)指揮に賛否が分かれた西野監督

 

談合試合

まず大前提として言っておくが、こうしたいわゆる「談合試合」は正直よくあることだ。

例えばフランスメディアは日本に批判的な論調を取ったが、自国フランスもデンマーク戦では決して全力とは言えない戦いをしている。当然相手のデンマークも同様だ。第2戦終了段階で、同組のオーストラリアには第3戦で勝利し、フランスがデンマークを破れば突破の可能性はあった。

しかしフランスvsデンマークは終始無難かつ退屈なスコアレスドローで終了したため、オーストラリアの結果を待たずして両国は仲良く決勝Tへ進んだ。

 

繰り返すがこの手の談合試合は4チームのうち2チームが勝ちぬけるGSではよくあることであり、(問題ではあるが)今問題にすべきことではない。

確かにフェアプレーの観点やW杯という普段サッカーを見ない人の興味をそぐのでは?という指摘もある。ただ前者に関して言えば4年に1度の大会でフェアプレーと勝負の重みを比べた際の結論を一概には言えないし、後者は決勝Tへ進みもう1試合世界の強豪とのガチンコバトルが見られることを加味すれば±0以上はつくだろう。

ちなみにこのミッションを遂行した選手たちからは当然と言えば当然ではあるが、「これが勝負の世界」と理解を示す声が多い。

 

何が問題だったのか

したがって談合試合そのものは問題ではないと考える。真の問題はそれが「他力本願のギャンブル」であったことだ。

この試合が0-0の引き分けなら構わない。引き分けなら日本は100%突破できた。しかしラスト10分の状況は極めて不安定だった。セネガルが追い付けば即敗退という状況での現状維持の選択はギャンブルそのものだ。

日本が0-1、イエローカード4枚のスコアで試合を終え、コロンビアがこのままセネガルを0点に抑える可能性とセネガルが同点に追いつく可能性を天秤にかけた。

最も批判が集まっているのはこの点だ。コントロールできる自軍ではなく、他会場のコロンビアの守備力に賭けたのはいかがなものか。また西野監督が大幅なターンオーバーを敷いてきたことも拍車をかけた。主力を出していればまずこんな状況に追い込まれることにすらならなかったのでは?ということだ。

 

 

何が正しかったのか

おそらく西野監督としては0-0のスコアレスドローが狙いだったはずだ。根拠はメンバー変更の中、酒井高徳の右SH起用だ。SBが本職の酒井高徳が攻撃的な位置に入った。本田圭佑を筆頭に攻撃的なプレーヤーの方がまだベンチにはいたにもかかわらず、である。ある程度攻撃のオプションは限られてもいいから、主力を休ませ守備に徹するという狙いが見える。

ちなみに私はこのターンオーバーには賛成である。決勝Tを見据えて主力を休ませるというより、一戦一戦走り勝つしかない日本にとっては疲弊した主力よりフレッシュなサブのが(特に引き分けでも可の状況であればなおさら)有効だ。もちろんそれでも昌子源以外のバックラインと柴崎岳の中核は残しており、引き分けという任務遂行をする上で変更不可の部分は残しつつ最大限のターンオーバーを敢行したと見るのが自然だろう。

 

さらに付け加えるならばそもそもポーランドは圧倒的格上である。今大会はエースのロベルト・レヴァンドフスキが孤立させられ2連敗、早々に大会を去ることが決まったが、本来ならば日本を倒して当然のチームである。

ポーランドセネガルに競り負け、コロンビアに大敗を喫したが、セネガル戦の失点はアンラッキーなオウンゴールと守備陣の拙い連携ミスによるもの、コロンビア戦はお互い負ければ即敗退の状況下で先制点を取られてからバランスを崩した結果だ。それが実力という指摘も頷けるが、もともと日本が勝つには非常に難しい相手だということは忘れてはならない。

 

話を戻すと日本は引き分けで十分と監督は考えていたはずだ。ところがセットプレーから1点を奪われこの段階ではグループ3位に転落。その後コロンビアがジェリー・ミナがゴールを挙げ、日本は2位に浮上した。

 おそらく試合前にはこうした状況も想定されていたはずである。その際に現状維持か1点を奪いに行くかの、どちらがプランとして用意されていたかはわからないが、長友佑都が試合後「試合中何度もベンチに確認した」と言っているように、事前に決まってはおらず試合の流れを見ながら決めることになったと見て間違いない

より深く推測するならば、選んだプランを選手に知らせるためのキーとして機能したのが3枚目の交代枠だ。本田圭佑香川真司といった攻撃的なカードではなくバランサーの長谷部誠を投入したことでチームは状況を即座に把握し、方針は素早く固まったはずだ。

 

ではなぜ西野監督は攻撃を諦めたのか。

おそらく日本の攻撃力とコロンビアの守備力を天秤にかけたのではない。真に計ったのは日本の守備力とコロンビアの守備力だ。

日本が攻めればポーランドも当然攻め返してくる。その際に1点取れる可能性はある。今大会ポーランド守備陣は2試合で5失点と安定しているとは言い難く、残り時間が少ないとはいえある程度のリスクを負えばチャンスは作れたはずだ。

しかし攻めなかったのはそれよりもカウンターを恐れたからだ。リトリートした状態ならばレヴァンドフスキも抑えられるだろうがカウンターならばそうもいかない。

西野監督の脳裏をよぎったのは後半8分、カウンターからクロスをあげられ川島が飛び出したシーン、後半29分ペナルティエリア内でレヴァンドフスキに決定的なシュートを打たれたシーンだろう。ポーランドの鋭いカウンターを目の当たりにして現状維持のプランを選ぶしかなかったと考えるのが妥当だ。

もっとシンプルに言えば格上vs格下でどっちが先に点を取るか?と考えれば自ずと答えは見える。そして西野朗ポーランドが十分に格上と判断した。

 

さらに言えば日本とセネガルの順位を分けていたのが「フェアプレーポイント」であったのも決断を後押しした。わずかに上回っていた日本は同時に戦術的ファールの選択肢も失っていた。カウンターを止めてイエロー、最悪レッドカードにでもなれば一気にセネガルが逆転していた。ポーランドの素早いカウンターを相手にファールで止めることもできない状況で受けるのは危険すぎるという判断だった。

 したがってターンオーバー同様この選択にも賛成である。西野朗は可能性が高い選択をしたと見ている。

ただし今大会のPKの多さやATの長さ及びそこで多くの得点が生まれていること、前者二つにより大会自体の得点数が多いことを考えると、この二者択一の差はわずかだったと言わざるを得ない。

 

結果論

サッカーのみならずありとあらゆるスポーツは結果論である。この選択から生まれたのは決勝T進出、主力の温存、川島の復調であり手に入れたものは大きい。

失ったものは自他国共通、多少のリスペクトであるが得たものに比べれば小さいのではないか。

過程は大事だが結果はもっと大事である。それがスポーツの、勝負の世界だ。その前提がある以上、セネガルが追い付いたらという話も日本が得点していたらという話も実は同列であるのだ。

そもそも相手があるスポーツゆえに談合試合のようなレアケースを除けば確実に得点できるとも確実に失点するとも言い切れない。ナンセンスだ。

 

ただしこれで西野監督を名将ともてはやすのは別問題だ。ターンオーバーは必ずしも完璧でなかったし、今大会唯一ポーランドが得点しているセットプレーから失点したこと、致命的なカウンターを何度も浴びたことは考え物だ。それとこれとは分けるべきだ。

 

稀代の名将と言うにはお粗末な点が目についたし、愚かなギャンブラーと断罪するほど客観的判断ができてなかったわけではない、というのが私の西野評だ。

 

なにはともあれ日本はベスト16の切符を手に入れた。相手はベルギー。苦しい闘いが予想されるが、負けるにしてもせめて何か得て帰ってきてもらいたい。

もしかしたらその中にはこの10分で失ったものがあるかもしれない。次からはノックアウトラウンド。引き分けはない。「誇りを失った」と言われるサムライが誇りを取り戻すには、相手も舞台も不足はない。

 

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ぶいえーあーるはサッカーを発展させるのか

こんにちは。ペーパードライバーの私です。

 

W杯も既に全試合の半分以上を消化し折り返しました。今までは色々な地域から色々な国が出て「お祭り」感が強かったですが、決勝Tになり今後は「大会」になっていくのかなあと思います。

 

さてこそ今大会の1番の特徴はVAR(ビデオアシスタントレフェリー)ではないでしょうか。

悲喜こもごもの試合模様を織り成すVARについて少し語ります。

 

 

 

 

そもそもVARって?

VAR(ビデオアシスタントレフェリー)をざっくり解説すると

  • 主審、副審、第4審に加えビデオを見る審判がいる
  • ビデオ審判は常に見ている
  • レッドカードやPKなど試合の行方を左右しそうなシーンを映像で振り返ることができる
  • 何かあった場合は映像審判が主審に連絡→主審が映像を確認し最終判断

というところだ。

 

そのおかげか今大会はやけにPKが目立つ。実際既に前回大会のPK数を超えている。

ちなみに開幕してから13日が経過し基本的に1日3試合のペースで進んでいるがPKがなかったのが開幕日を除くとわずか2日しかない。

 

ちなみに間接的影響ではあるが映像確認の手間があるためか今大会の平均ATも長く感じる。「安定の後半AT5分」はよく見かける。

 

「誤審もサッカーの醍醐味」とはよく言われるが自分の応援するチームがされたらたまったものではない。「あれはPKだった」というようなよく聞く話も今大会はないように思う。プレミアの審判が来てないからではない)

 

その他の不満は試合の流れが切れることだろう。ただ体感してみた印象だと慣れれば違和感はないし、W杯に出るような主審だからか試合の進め方も上手く感じる。手で四角を作るポーズも見慣れたし、TV画面にも流されるため視聴者側にも不満はない。

 

あとは駆け引きの面か。ダイブやマリーシアは通用しない。もちろん「神の手」もだ。

狡猾な駆け引きを得意とするネイマールがPKを取り消されたのは象徴的だった。

 

 

 

 

 

GLT(ゴールラインテクノロジー)も導入されハイテクW杯の様相も呈している今大会。ただしそれがもたらすのは本当に正しい結果なのかを考えねばならない。

 

 

 

 

 

VARの問題

1.何が試合を分けるのか

試合を左右するシーンに使われるVAR。

となると一体何が「試合を左右する」のかを考えねばいけない。

 

PKやレッドカードは言うまでもない。しかし裏を返せばそれ以外は使われない可能性が高い。

 

例えばゴールライン際の競り合いで実はゴールキックなのにCKになった場合はどうだろう。そこから失点、となる可能性もある。ただしそのケースではVARとはならないだろう。他にも

 

中盤でファールギリギリの対応でボールを奪いカウンターでゴールを奪った場合は?

 

ペナルティエリア以外のファールからFK→ゴールの場合は?

 

と考えると難しい。サッカーは流れのスポーツなのでどのプレーがどのプレーに繋がっているかは一概に言えない。

 

 

2.審判はファールに傾かないか

完全なファールならいい。サミュエル・ウンティティのように誰も抗議に行かないようなハンドなら一向に構わない。

 

ただそうとは限らない微妙なシーンはサッカーでよく見る。

 

あの審判なら取る、あの審判なら取らない。

このリーグだとファール、このリーグだとプレーオン。そんな話はよく聞くのにそれがペナルティエリア内というよりデリケートな場所となれば更に判断は分かれる。

 

つまり「取るか取らないか分かれる微妙な」ファールなんてたくさんあるということだ。

 

しかし問題はVARが入ることでそれが「ファールを取る」流れに傾かないかということである。50:50ならまだしも10:90でファールのような判定もPKになりはしないか。

 

もちろんVARの要請が来た段階で他の複数人のプロ審判が「これは怪しい」と思っているので正しい確率は高いのだろうが…

VAR要請が来たから無条件にPK、という流れにはなって欲しくない。

 

 

 

 

3.真実は正しいのか

なんだが哲学的なタイトルになってしまった笑

だが別にそんなカッコいい話ではない。

 

 

審判の仕事は判定をすることではない。判定をして試合をコントロールすることだ。そのためにはある種ルールを捻じ曲げることもある。

「帳尻PK」や「1枚もらってなかったらカード」などという言葉はサッカーをよく見ている人なら必ず聞いたことがあるだろう。

 

ところがVARがあればそんなことは許されない。絶対主義に基づいた判定でそこに容赦はない。

無論判定基準がコロコロ変わる審判などもってのほかだが、試合を壊さない判定も求められるのは事実である。しかしVARにそんな「忖度」は通用しない。

 

圧倒的真実を突きつけることが正しいとは言えないのではないだろうか。

 

 

審判の今後

などと色々いちゃもんをつけてみたが個人的にはVAR導入は賛成である。誤審をするよりはマシ、と思う。

ただしこれを全世界に普及させるのは難しいだろう。というのも審判のレベルの問題があるからだ。

正直今大会では「温存」されたイングランドの審判が使いこなせるかは、まあ、各自の想像にお任せする。ジョナサン・モスがスクリーンに走る姿を見たいような気もするが。

 

とにかく最後に判定するのが人間である以上ミスは生まれる余地があるということだ。サッカーより遥か前に映像判定を導入しているプロ野球でさえつい先日映像を確認した上で誤審が起きている。

 

今後審判という存在がどうなるかすらわからない。機械が走り、笛を吹くのか。はたまたピッチは22人のみになり、映像からAIなどがファールを割り出す自動化になるのか。

 

もはや自動運転に期待しペーパードライバーを脱する気がない私としては審判の自動化に返す言葉もないのだけれど、せめて相手の大根演技を見抜いた際に舌をペロペロさせる仕様はどんな審判にも欲しいものである。

 

〜おしまい〜

 

 

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