ふぁんたろうの徒然草

イングランドプレミアリーグ、チェルシー中心に色々語るマンです。選手紹介から寸評までなんでもござれ。

イップス ースポーツ選手の精神を蝕む病について

こんにちは。10月最初のブログ更新です。え、なんで今日?気が向いたからですよ!

 

今日は新しい趣向というか単なるノート的なブログです。勉強したことをまとめるだけです。今まではかなり私の主観が入っていましたが、今日はネットで調べた話をつらつらとまとめる感じになります。

テーマはタイトルの通り「イップス」です。チェルシーFW、アルバロ・モラタについても喋ります。

 

それでは!

 

 

アルバロ・モラタに久々の得点

本題です。今書いているのは10月5日なんですが、同日我らがチェルシーはELのGSでビデオトン(ハンガリー)とホームで激突。ハンガリー王者相手ながら、ホームということもあり大幅なターンオーバーを敢行。それでも選手のクオリティでは優位を保つチェルシーが快勝・・・とはいかず70分にあげたモラタのゴールで勝ち切るのが精一杯でした。

この日得点を挙げたモラタはプレミアリーグ第2節、アーセナル戦以来実に約2カ月ぶりの得点。長いトンネルを抜けてのゴールに、モラタの目には光るものが。

 

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(Belfast Telegraphより)アシストしたウィリアンに抱きつくモラタ。

 

 

さて内容はともかく、勝点3を掴むのが一番ですので及第点ではあるでしょう。試合後マウリシオ・サッリ監督も勝利と同時にモラタの得点に安堵していました。

 

そんなモラタが一部から囁かれているのが「イップス」疑惑です。再三に渡る決定機逸の原因がイップスではないかというものです。そこで今回の題材は数々のスポーツ選手を苦しめてきたイップスについてです。

 

 

イップス

Wikipediaによるとイップスとは「精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、突然自分の思い通りのプレー(動き)や意識が出来なくなる症状のことである。本来はゴルフの分野で用いられ始めた言葉だが、現在ではスポーツ全般で使われるようになっている。」とのこと。

語源は「yip(イップ)=子犬がキャンキャン叫ぶ」で感嘆や恐怖を表す声から作られた言葉です。

 

基本的に今までできたこといきなりできなくなる、というのが代表的な症状です。それも難しいものではなく簡単な力加減ができなくなります。ゴルフで言えば短距離のパッティング、野球で言えばピッチャーだと全くストライクが入らない、野手だと短いスローイングができないなどがあります。

 

スポーツ選手の症例がよく目立ちますが、他の職業はもちろん一般人にも起こり得ます。楽器の演奏者や外科医が仕事道具を持つといきなり手が震えてしまう、会社に行こうとすると震えが出る、なども広義でのイップスの一種とする見方もあるようです。

 

イップスの被害者

日本でイップスというと野球選手を思い浮かべる人が多いでしょう。あのイチロー選手もイップス経験を語っています。最近では阪神タイガース藤浪晋太郎投手が急激な制球難に苦しみイップスではないかと囁かれています。

またゴルファーだと31歳で引退した宮里藍さんもイップスに苦しんでいたことを公表しました。

日本でサッカー選手の例はプロレベルだとあまり聞きませんが、育成年代だと少なくないようです。

 

自身もイップスに苦しんだ、元日本ハムファイターズ岩本勉さんの言葉を引用すると「止まっているものに力を与える」動作には発生する可能性が十分にあるそうです。 当然モラタが苦手としているシュートもこの原理に当てはまります。

 

イップスの原因

イップスの原因は定かではありません。ただ精神的なものではないか、というのが大方の意見です。何かしらのプレッシャーや失敗経験からいきなりスムーズにできなくなるというのが多くのケースから見られる兆候です。

こうした性質ゆえ真面目な、物事をまっすぐに捉えすぎてしまう人ほどイップスになる可能性が高いと言われています。

また原因が定かでなく、精神的なものである可能性が高いため確実な治療法が見つかっていないのも難点です。スポーツではポジションの変更などである程度の対応はできますが、根本的な解決、すなわち克服は難しく、とにかく成功体験を積み重ねて自信をつけることくらいしかないようです。

 

イップスを引き起こす「間」

岩本氏の話の中で興味深かったのは「間は最大の敵」という表現です。時間があると考えてしまいどうすればいいかわからなくなり、動きがギクシャクしてしまう、と。

 

モラタもこうしたシーンが非常に多いです。いい抜け出しからシュートまでは完璧な動きを見せるのだけれど、枠に飛ばすことができない。スペイン人らしくもともと技術も高く、移籍当初はハーフウェーライン付近からドリブルで突破し1対1を制するシーンもあり、やはり精神的な問題と勘ぐってしまいます。もちろん1対1のミスはどんな選手にもありますがモラタはあまりにも多すぎるというのが事実です。

 

ここからは完全な推測ですがモラタがイップスに陥った(かもしれない)試合を挙げるなら17-18シーズン、プレミアリーグ第22節アーセナル戦(△2-2)ではないでしょうか。この試合モラタは再三の決定機を逃し、チームも後半ATにエクトル・ベジェリンに被弾し同点に持ち込まれてしまいます。直後にモラタに再びチャンスが訪れますが、それも得点に結びつけられず、試合はドロー決着。

ケガを押して出場していたモラタ自身もここから長いトンネルに入り、チェルシーも失速してしまいます。モラタの不調がチームの不振につながったというのは間違いないでしょうが、逆に言えば不振のチーム状況がモラタにさらなるプレッシャーを与えていたともとれます。

 

イップスを克服できるのか

先述したようにイップスには明確な治療法はありません。開き直りや自信をつけるしかありません。今季モラタは因縁のアーセナル相手に第2節で得点を奪っており、これで得点を量産していた昨季序盤に戻るかと思いましたが、結果としてまた不調に陥ってしまいました。

 

もっともイップスは原因が定かではありませんので100%イップスである、と言い切れはしません。むしろ「イップスかもしれない」という疑念がさらなるプレッシャーを呼んでしまうこともあるようです。

 

克服は簡単ではありません。

 

しかし引退に追い込まれた選手もいる一方、それでも克服し一線に戻ってきた選手も数多くいます。中日ドラゴンズ荒木雅博選手や前述の岩本氏もその一例です。

 

 

最後に

今回はモラタをきっかけにイップスについて取り上げてみました。繰り返すようにモラタがイップスであるかどうかは定かではありませんが、スポーツ選手には常に隣り合わせの問題であることは間違いありません。

 

メンタルの問題は解決が非常に難しいですが、モラタの力が必要になるときは必ず来ると思いますし、本来能力は非常に高く、昨季当初は素晴らしい活躍を見せていました。復活してくれれば間違いなくチームの重要なピースになります。

 

モラタに持ってほしいのは図々しさですね。一度チームのこととか難しいことは全部忘れて「これは俺のボールだ」と。マンガの『ジャイアントキリング』風に言うなら「チームのボールだとわかったうえで自分のボールだと思い込める」ようになってほしいですね。

 

今のチームはモラタ依存ではなくなり、幸運なことにアザールやウィリアン、ペドロが好調で攻撃的なスタイルにチームもシフトし、多くのチャンスが生まれるようになっています。時間をかけてでもいいので、勘所を取り戻してほしいですね。

 

モラタのプレミアデビュー戦となった17-18シーズン開幕節、ホームなのに0-3、しかも10人。「なんとかしてくれ」と悲痛な願いを乗せたサポーターの期待に、結局負けたけれど1G1Aで応えてくれたあの日のような、頼もしいアルバロ・モラタが帰ってくる日をチェルシーサポーターは楽しみにしています。

 

もっとたくさん、弓を引く恒例のゴールパフォーマンスが見られますように。

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(The independentより) ”アイドル”のフェルナンド・トーレスを模したゴールパフォーマンス

 

~おしまい~

 

参照

イップス - Wikipedia

イチローも悩まされたイップス なぜ起こる/第1回 - イップスって何? - 野球コラム : 日刊スポーツ

オススメです!↓

【イップスの深層】経験者・岩本勉が説く「イップス克服のヒント」|プロ野球|集英社のスポーツ総合雑誌 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva

 

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